中古車を購入には、展示されている車両本体価格の他に、さまざまな書類や車本体とは別の諸費用など必要になります(もちろん新車もですが)。
それゆえ、車を決めてから納車されるまで、具体的にどのような工程を踏んでいくかわかる人ってそんなに多くないかもしれませんよね。
車の購入は数年に一度しか起きない大きなイベントで、コンビニで買い物するのとは意味が全然違います。
ここでは、購入する車が決まっている前提として、新しい愛車が納車されるまでに必要な「決定」「契約」「整備」「納車」までの4つのステップについて詳しく解説します。
基本的な流れを抑えとくだけでも、慌てることなく対応できるのでかんたんにでも頭に入れておいてもらえればって思っています。
目次
中古車の購入に必要な4つのステップ
欲しい車が決定したら実車チェックしよう。
新車の場合には必要ありませんが、在庫が限られる中古車を購入する予定なら、必ず購入店舗に問い合わせを入れておきます。
なぜなら、すでに他の人に売却済み、または商談中の可能性があるから。
「意気揚々と購入しにいってもうすでに売れちゃった」なんてミスも防ぐことができますから。
また、せっかく問い合わせをするのですから、購入予定の車の支払総額についても確認しておきましょう。
たとえば、中古車展示場で150万円と飾っていても150万円ピッタリで購入できるとは限りません。
車両本体の他にも、登録に必要な諸費用や税金など必要になるからです。
登録に必要な諸費用についてはこちらの記事で詳しく書いているので確認してください。
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そして中古車決定における最優先事項は、必ず販売店の営業スタッフと一緒に実車を確認しておきましょう。
内外装に大きなキズや汚れがないかはもちろん、エンジンを始動して気になる異音がしてないか。
また、ハンドルを一周回して重たくないかどうかなど、「見て」「触って」「聞いて」がとても大事。
ここで確認しておかないと、次に車を拝むことになるのは納車のタイミングしかありません。
納車時に「あれ!?」とならないためにも、しっかりと目視で点検しておきましょう。
その一方で、中古車の特性上在庫が限られていることもあり、欲しい車種がどこにも売っていないなら、店舗購入ではなくインターネットを使って購入してもいいでしょう。
たとえば、あまり耳にしたことがないような怪しい業者ではなく、「ガリバー」「カーセンサー.net」「中古車のGOO」など大手中古車業者を選んだほうがリスクが少ないです。
ネットの場合には、実車が見られない分写真でしか判断できません。
もしキズや汚れの状態など確認したければ、写真を撮影してもらってメールしてもらいましょう。
もちろんネット購入に不安はつきものです。
ですが、中古車のガリバーの場合には、実車と写真に大きな違いがあれば、100日以内での返品も可能です。
しかもネット購入のほうが、在庫リスクが少なく中間マージンがないので価格が安い。
実車をチェックできるに越したことはありませんが、価格重視ならネット購入もアリでしょう。
「決定」するときに抑えるポイント
- 店舗に訪問するなら連絡をいれておく。
- もし可能なら現車をしっかりとチェック
- 車両本体価格で購入はできない。諸費用を忘れてはいけない。
- 予算が合わないならネット購入もアリ。
契約時には印鑑と書類が必要になる。
購入販売店と買う車を決めたら、いよいよ契約です。
販売店が用意する見積書を作成してあるので、契約内容の中身をよくみて不明な点がないか、もしあれば質問をして疑問点を潰しておきます。
販売店でも説明はありますが、契約時に用意するものとして「実印」と「印鑑証明書」は必ず必要になります。
※軽自動車の場合、認印と住民票でも可。
あとは販売店から用意された書類に押印するだけです。
もちろんそのとき、
- 支払い方法を現金、もしくはローンを組む。
- 下取り車はあるのか。
- 自動車保険はどうするのか。
などの話もあるでしょう。
とくに重要なのが、支払い方法です。
現金での支払いでは何の問題もありませんが、ローンの場合には販売店が提携している信販会社を使うことになります。
※たとえば、トヨタならトヨタファイナンス、ホンダならホンダファイナンスなど。
商談しているその場で、ローンを審査することになります。
ローンについてはこちらの記事で詳しく開設しているので確認しておきましょう。
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あと書類については販売店が用意するものと、自分で用意するもの2種類あります。
中古車購入に必要な書類と、下取り車の有無で種類が変わってくるので下記で参照してほしい。
中古車購入に必要な書類
・印鑑証明書(自分で用意)
・車庫証明(自分またはお店で用意)
・委任状(お店で用意)
下取り車がある場合に追加で必要な書類
・納税証明書(自分で用意)
・車検証・自賠責保険証・印鑑証明書(自分で用意)
・下取り車の委任状(お店で用意)
・譲渡証明書(お店で用意)
あと購入先が決まったらからといって、その販売店で下取りに出す義務はありません。
いやむしろ、購入先と売却先は分けて考えた方がいいでしょう。
なぜなら、新車でも中古車でもお得に購入すればするほど逆に下取り額が安くなる傾向になるから。
たとえば、100万円の中古車があったとしましょう。
車の値引き限度額が5万円が基準で、もしあなたの限界まで値引きを要求して10万円の値引きに成功した場合。
下取り額が減額されている可能性があります。
また、カーナビやオプション品をサービスしているその裏で、本来の下取り額よりも安く見積もられているケースもあります。
つまり、購入と売却を同じところで行ってしまうと、値引きやサービス商品の調整として下取り車が使われることもあるのです。
それなら、売却先は分けて考えるのがベスト。
たとえば、一括査定のサイトを利用して、本来の市場価値を査定してもらうほうがいいでしょう。
とにかく大切なのは、限界まで安く買って、限界まで高く売ることがです。
あなたの愛車も予想以上の高値がついて、頭金の役割に貢献してくれるかもしれません。
契約したあと点検整備を始める。
契約がすべて完了するといよいよ整備が開始されます。
「え?買った車はピカピカで、どこもおかしいところはないのになぜ整備する必要があるのか」といった疑問をもつかもしれません。
ですが販売店は、契約済みの車が公道を安全に走行するために整備をして納車する義務があります。
車の基本性能である「走る」「曲がる」「止まる」を十分に満たしているかどうか納車前点検は必ず行う必要があります。
たとえば、「走る」だけでも、
- エンジンオイルの点検
- ベルトの亀裂状態
- バッテリーの容量と比重
- セルモーターの周り具合
- ミッションの滑りやATフルードの汚れ
- 冷却水の濃度や量
など、いくつもの消耗品が存在します。
このため、販売店の自社工場、もしくは外注先の工場でこれらの点検や調整、場合によっては交換作業をする必要があるのです。
もちろん販売時に車検が切れていたら、車検整備をしなければなりません。
またディーラー以外で新車保証の残っている車を購入した場合、新車保証継承点検をディーラーで実施する必要があります。
しっかりとした販売店であればあるほど、契約したあとの整備品質が高く安心です。
私が個人売買をオススメしないのはまさにこれが理由で、整備もしないような車が公道を走るほど恐ろしい行為はありません。
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早く車を納車してもらいたい気持ちは痛いほどよくわかりますが、ここはあえてじっくりと我慢して待ちましょう。
いよいよ登録から納車へ。
点検整備を終えた車は、書類とともに陸運局に運ばれ新しいナンバーが発行されます。
ここでナンバープレートが装着され、晴れてその車はあなたの愛車となります。
また、任意保険の切り替えなども事前に準備しておく必要があるでしょう。
新しい車の車検証が必要になるので、販売店から車検証のコピーなどをもらっておけばいいでしょう。
登録が済めば、あとは納車です。
納車してもらうにせよ、自分で引き取りにいくにしろ営業スタッフと日時をしっかりと打ち合わせしておくべきです。
登録・納車時に抑えるポイント
- 車検証の記載内容をしっかりと確認。
- 自賠責保険・リサイクル券の確認。
- 任意保険が切り替わっているのかも確認。
中古車を決めてから納車されるまでのまとめ
営業スタッフから車の説明を受けたら、あとはもうシートに腰を降ろすだけです。
契約から納車までとても長く感じたかもしれませんが、新しい愛車を目の前にするとそんなこともすっかり忘れてしまいます。
中古車とはいえナンバーがピカピカになっているだけで、なんだか嬉しくなりますよね(笑)
車のキーをあなたに渡され「どこいこうかな?」と考えているときこそ、車を購入することで得られる最高の瞬間ではないでしょうか。
「さあ、あなたは愛車に乗って早速どこにいくのでしょうか?」
ガリバーは中古車の不安要素でもある全車修復歴(事故歴)をチェック済みです。 また、条件次第(有償)で最大「10年の長期保証」があるので、他の中古車販売店よりも圧倒的にアフターサービスが充実しています。
しかも、中古車としては異例ともいえる100日間の返品制度もあるので安心して購入することができます。
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►►ガリバーで在庫車・未公開車両を探してみる。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
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