前の型、30系プリウスの大型リコールが発表されました。
修理内容は大きく分けて2種類。
ひとつめがカーテンシールドエアバッグのブラケットを追加のリコール。
参考:3代目プリウスやPHVもエアバック交換リコールに該当するのか?
そして、もうひとつは燃料蒸発ガス排出抑制装置の交換
プリウスPHV、α、SAIなども含め、一体どのような不具合があるのでしょうか?
私の使っているプリウスはその中でも、
燃料蒸発ガス排出抑制装置の交換の対象車でしたので、
交換を実施してきました。
目次
30系プリウスの「燃料蒸発ガス排出抑制装置」リコール
今回、燃料蒸発ガス排出抑制装置の交換の対象車は149万台。
対象車種については、トヨタ自動車のホームページに記載されていますが、
プリウスPHV:約2.1万台
プリウスα:約38万台
SAI:2.7万台
やはり、30系プリウスが抜きん出て台数が多いですよね。
対象期間は、平成21年3月から平成27年2月という、
30系プリウスのほとんどのグレードが対象となります。
30系プリウス、燃料蒸発ガス排出抑制装置の不具合内容について
まずは、かんたんに不具合内容について、
トヨタ自動車のサイトから引用します。
燃料蒸発ガス排出抑制装置において、蒸発ガス通路(樹脂製)の端部形状が不適切なため、使用過程で当該端部に亀裂が発生することがあります。そのため、長期間使用を続けると亀裂が貫通し、満タン時に燃料が漏れて、燃料臭がするおそれがあります。
燃料蒸発ガス排出抑制装置(フューエルサクションプレート)のパーツに不具合があり、
燃料漏れの可能性があるとのこと。
もちろん、燃料はガソリンですので引火性も高く、
車内でタバコを吸う方などは、特に危険です。
さて、今回の主役でるフューエルサクションプレート。
一体どんな役割をしているのか?
役割としては、燃料タンクの中で、蒸発するガスを活性炭フィルターで吸着させ、
ガスの排出を抑制する機能があります。
つまり、外部へガスの排出を抑えるはず機能が果たせずに、
燃料漏れの危険性がある弱点部位になっているようなんですね。
フューエルサクションプレート交換とはどんな作業をするのか
では、そもそもフューエルサクションプレートはどこに装着されているのか。
実は、リアシートの下に隠れています。
シートを思いっきり引っ張りあげると、カバーが現れます。
カバーを取り外すと、燃料タンクが出現して、
今回のターゲットである、フューエルサクションプレートが隠れているんですね。
交換作業も見せてもらおうと思ったのですが、
メカニックさんの邪魔になるので控えました(見られたら嫌ですよね)
そのかわりといっちゃなんですが、
交換作業後に、不具合部品のフューエルサクションプレートを見せてもらいました。
ちょうど赤い矢印の部分が、蒸発ガスの通路になっているようで不具合箇所です。
対策品もついでも見せてもらいましたが、ぶっちゃけて言うと見た目は全く変わりません。
フューエルサクションプレートの他に、フューエルポンプもセットされているので、
ポンプも同時交換してもらえるようです。
リコール作業を依頼するときの注意点は?
作業時間は、約2時間ぐらいで終わりました。
また、リコールのDM(ダイレクトメール)でも記載されていますが、
満タンの状態で修理に出すと、交換時に燃料があふれる危険があります。
燃料の量は3分の2ぐらいまで減らしてから入庫するのがベストでしょう。
まあ、どちらにしても140万台という、
凄まじく台数の多いリコールですので、トヨタ店には事前に問い合わせを
しておきましょうね。
まとめ
もちろん、現行型のプリウスは不具合が確認できていないので
今回のリコールでは対象外です(今後はどうかわかりませんが。。)
またリコールの場合、過失はメーカー側にあるので、
当然、無償修理となります。
でも、タカタ製のエアバックが目立っているせいか、
トヨタ車だけではないんですが、他車でもリコールが多いですよね。
三菱の燃費改ざん問題などもありますが、
それだけ、コンプライアンスに対して、ユーザーが敏感になっている証拠とも言えますけどね。
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