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アルファード

10型アルファードのエンジンから排ガス漏れと異臭がする原因

更新日:

「アイドリング中にエンジンから排気ガスが漏れる音がしている!」

10系アルファードに乗っている古くからの知人オーナーから突然の連絡が来ました。

エンジンルームのうるさい異音の他にも、排ガス臭くなっており、回りの同僚などからも指摘される模様。

今回の記事では、10系アルファードにおける排ガス漏れと異臭の原因について解説していきます。

10型アルファードのエンジンから排ガス漏れと異臭がする原因

ボンネットを開けると排気ガス漏れの異音がする

まずは、いつものように症状の確認。

エンジンを始動してみたところ、確かに排気ガスが漏れている異音とそれに伴って異臭がしています。

最初は「マフラーが穴でも開いて排気漏れしているのかな?」と思いましたが、どうやらそうでもないようで、オーナーさんの言っていた通り、とくにエンジンルーム前側すぐ目の前にあるカバーから大きな異音がしました。

とりあえず、診てみないことには原因が掴めないため、前側にあるエキゾーストマニホールドのカバーを外してみることにしました。

 

カバーはボルト4本で止まっており、12ミリのレンチを使って脱着が可能(非常に錆びやすいので脱着時には注意してください)

 

ボルト4本を外したら、次に空燃比センサーのコネクターを外します。

あと、正面から見て左側にあるエンジンステーが干渉する恐れがあるので、もし邪魔なら緩めて交わしましょう。

エンジンルームからする異音と異臭の原因はエキゾーストマニホールド

とりあえずカバーが外れたので、エンジンを始動してみることにしました。

文章じゃ伝わりにくいと思ったので、動画で解説します。

まずは確認してみてください。

 

どうでしょう?明らかに大きな異音が発生しています。

しかも、マニホールド本体を目視で確認してみると、黒っぽいススのような跡が付着した形跡があり、さらによく見るとマニホールド本体自体がかなり薄くなってきているが確認できます。

つまり、この排ガス漏れの正体はエキゾーストマニホールド本体と考えて間違いないようですね。

修理費用には10万円以上必要になる

異音と異臭の原因はエキゾーストマニホールド本体と判明しました。

なので、エキマニ本体を交換した場合の見積もりをそのまま作成しました。

ちなみに、部品代と整備代金を含めた見積もり額は13万109円。

思った以上に高額な修理見積もりになりました。

なぜこんなに修理費用が高いのか?その理由は、エキゾーストマニホールドと触媒が一体化されているから。

触媒はエンジンから出る排気ガスの不純物を除去し、浄化処理する排気システムの一部で、パーツ代が非常に高額になります。

フロア周りをチェックする必要がある

しかしここで大きな疑問が。

マフラー本体ならまだしも、なぜエキゾーストマニホールドのような珍しい部位が腐食しているのか?

その理由を調べるために、リフトアップして下回りの腐食状態を確認してみました。

するとびっくり、下回りをはじめとしたフロア周りは錆と腐食でひどい状態でした。

例えば、フロントのフレームを確認したところ錆が原因で穴が空いています。

 

フロントよりもひどい状態なのがリアで、既に穴が空いているだけではなく、今にももう崩れそうな状態になっています。

つまり、このアルファード自体が錆と腐食で傷んでおり、もう車として限界点に差し掛かっているのは見た目からしてすぐに理解できました。

まとめ:こんな状態なら修理しないほうがいい。

すぐにオーナーさん連絡。

見積もり金額の提示と、現在のアルファードの状態を隠すことなく伝えました(写真もセットして)

私の判断では、こんな錆や腐食がひどい状態なら、はっきりいって修理しないほうがいいでしょう。

この様子なら、その場しのぎでエキゾーストマニホールドを治したところですぐに違うパーツが壊れるから。

エキマニ以外にもブレーキやマフラー、ステアリングギアなども立て続けに故障する可能性があります。

今回10万円以上かけて修理しても、ブレーキやマフラーが故障しても同じぐらいの修理費用は必要になります。

エンジンが故障すると、それ以上の費用が必要になります。

そんな修理費用をずっと払っていれば、いずれ資金はショートするのは目に見えており、はっきりいってイタチごっこにしかなりません。

つまり、このアルファードは住宅でいう再建築不可物件のようなもので、元に戻るようになることはないのです。

それならいっそのこと、修理は諦め、さっさと売却したほうがいいでしょう。

例えば、ネットから無料で申し込みできるナビクル車査定のような一括査定サービスに依頼すると、すぐに概算見積もりが提示されます。

とくにアルファードのようなラージサイズのミニバンなら、状態が悪くても査定額がつく可能性があるので、ただ廃車するぐらいなら積極的に活用してもらいたいと思います。

ただで廃車するぐらいなら、少しでも次買う車の頭金にしたほうが賢いのは間違いないのですから。


私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。

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