初期型モデル10系のアルファードに乗っている知人から、故障修理の相談を受けました。
相談内容は「ブレーキ」。
具体的な症状は、走行中ブレーキを踏むと何やら「ゴォー」と異音がするらしい。
とくに、リアブレーキからの音が酷いとのことなんです。
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ブレーキは車の中でもとくに重要なパーツで、効かなくなってしまうと大きな事故の原因となりえることは自転車を乗り始めた小学生でも理解できるはず。
そこで、いつも整備でお世話になっている修理工場にて今すぐ点検してみることにしました。
この記事では、初期型アルファードの「ブレーキの故障・異音」について詳しく解説していきましょう!
初期型10系アルファードのブレーキが故障した。
アルミホイールにブレーキのサビが付着。
実際に車を預かり乗ってみると、確かに後ろのブレーキから大きな異音がしていました。
フットブレーキを踏むたび、大きく「ゴォォー」という異音がしていたので、どこかしらに異常があるのは間違いなさそうです。
目視でわかるところはないかと、アルミホイールを覗いてみるとなんと茶色い錆のような粉が付着していていました。
ブレーキの異音する場所と、この茶色い錆の場所が明らかに一致するので、まずタイヤを分解してブレーキの残量を確認してみました。
リアブレーキパッドがなくなっていた!
試しにタイヤを全数取り外してブレーキを分解し、ブレーキ残量を確認してみるとなんとブレーキパッドの残量がなくなってゼロになっていました。
ちなみに新品のブレーキパッドの残量が約10ミリ以上あるので、この状態ではブレーキとしての役割を果たしていません。
さらにパッドがない状態でブレーキを踏んだり離したりを繰り返して走行していると、2枚のディスクパッドで挟んでいるディスクローターが削れています。
つまり今回のブレーキ異音の根本的な原因は、ブレーキパッドが消耗し残量がなくなったことでディスクローターが削れてしまったことで起きてしまっているんです。
さらにいうと、ブレーキシリンダーがサビにより固着していることがブレーキパッドを早期摩耗する根本的な原因だったのです。
リアブレーキ交換した場合の見積もり額は?
- リアブレーキシリンダーが固着
- リアブレーキパッドが摩耗に残量がゼロになる。
- ディスクローターが削れている
という一連の流れから、リアブレーキが故障しているのは間違いありません。
よくもまあここまで乗っていたもんだと逆に感心するレベルです。
リアブレーキについては、ほぼ全滅なので改めて整備工場にて見積もりをとってもらいました。
最終的に出してもらったアルファードの「リアブレーキ修理」の見積もり額は約68,000円。
交換する部品を列挙していくと、
- リアブレーキパッド
- リアディスクローター
- リアシリンダーキット
- リアピストン
もちろん、ブレーキフルードなどのオイル交換も必要です。
いずれにしても、このまま乗り続けるのであれば早急に交換が必要なので、同じようにブレーキ異音しているなら今すぐディーラーに持ち込んで点検してもらったほうがいいでしょう。
さらに「フロント側のブレーキはどうなのよ?」と思い、念には念を入れて点検してもらったところ、フロントディスクパッドの残量ももうあとわずか。
交換すると、さらに2万円の出費が必要になるので更に大きな出費になりそうですね。
修理するだけが全てではない。
まずはじめに「故障=修理」を当然考えると思います。
しかし、自分の中で「そろそろ新しいクルマに買い替えも・・・」という気持ちがどこかに少しでもあれば修理することが必ずしも正解ではありません。
実際に知人も、「こんな高い見積もりになるなら買い替えしようかなぁ」と修理は一旦保留になりました。
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そもそもラージクラスのミニバン「アルファード」にはデビュー当初から根強いファンが多く、新型が販売されるタイミングで乗り継いでいく人が多い車種です。
そのため、モデルチェンジを機に中古車市場に出回る台数が増えるため、買取相場が下がりやすい傾向があります。
ちなみに、一括査定の比較サイトでアルファードASを査定してもらったところ、査定額に28万円もの差がついたところもありました。
いずれにしても、修理費用に7万円から8万円も負担するぐらいなら、思い切って「査定」という選択肢も持っておきましょう。
今後の車検費用などを考えると負担が増していくのは間違いなのですから。
一方で、査定額に納得できないのなら、そのまま修理すればいいだけです。
もしあなたの中で少しでも「そろそろ買い替えどきだなー」とかって考えてるのであれば、一呼吸おいてから色々な選択肢を用意してみてくださいね。
まとめ
結局、知人に見積もりを提示したところ、修理することを諦め一括査定で査定をしてもらい、納得の上で売却。
そのまま、違う中古車業者を利用して新しい車への購入という流れとなりました。
やはり大きな理由として、今後の事を考えると「あまり高額な修理代を払うのはもったいない」と感じたらしく、思い切って新しい車(中古車ですが)の買い替えに舵を切りました。
もちろん購入してからそんなに年月も経っていなかったり、これからも10年乗り続けるつもりなら少々高額になってもしっかりと直しておいた方がいいですが、知人の場合には十分元はとったと晴れやかな表情をしていました。
とくに車にとってブレーキ・足回りは、最も重要な部位であり、ここが故障すると大きな事故につながる恐れがあります。
エンジンやミッションが壊れても車が止まってしまうだけですが、ブレーキが故障すると止まることすらできません。
ブレーキに違和感を感じた場合には、今すぐ修理工場に点検を出してもらい今すぐ対策を考えましょう!
何かあってからでは、遅いのですから。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
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