「ディーゼル車特有のメンテナンスってどんなものがあるの?」
知人が、ハイエースの購入を検討しており、ガソリンとディーゼルどちらにするか悩んでいるみたいで質問されました。
月々にかかる燃料代が安くなるのは、軽油を燃料としているディーゼルエンジンの大きなメリットなんですが、そこだけで購入を決めてしまうと損をする可能性があります。
とくに、現在主流のクリーンディーゼル搭載車はガソリンエンジンに比べて、車両本体価格が圧倒的に高くなるのですから。
そこで本日の記事テーマになるのですが、ディーゼル車特有の3つのメンテンナンスについて解説します。
目次
ディーゼルエンジンに必要な3つのメンテンナンス方法
ディーゼルのオイル交換タイミングはガソリンよりも3倍早い。
車を長く乗る上で最も重要になるのがエンジンオイルのメンテナンス。
とくにディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて、より気を使う必要があります。
とくに重要なのが、オイル交換の時期。
トヨタやマツダでは通常のガソリン車ならオイル交換は12ヶ月、まとは15,000kmどちらか早い方を目安に推奨しています。
一方、ディーゼル車はガソリン車と比較して短く、6ヶ月もしくは5000kmで交換しなければならないのです。
つまり、走行距離が多い場合、ガソリン車が1回のオイル交換をする間に、ディーゼル車のほうが3倍の数のオイル交換をしなければならないのです。
※期間換算すると2倍。
さらにエンジン本体に入るオイルの容量もディーゼル車の方が多くなります。
ハイエースのディーゼルオイルの全容量はオイルのみ交換で6.8L、フィルター交換した場合には7.0Lのオイルが必要です。
同じくハイエースのガソリン車では5.5L、フィルター交換した場合でも5.6Lとこの違いは意外なほど大きい。
しかも現在発売されているクリーンディーゼル対応車の場合、どの車も専用のオイルを使っています。
たとえば、トヨタ車でいけば「DL−1」という専用のエンジンオイル。
マツダのディーゼルエンジン搭載車はオイル自体も「スカイアクティブD」という専用品を使っているので、販売店やカー用品店でフィルターまで交換すると1万円ほどかかると言います。
ディーゼルエンジンのオイル交換を怠ると、エンジンにススが溜まってしまいます。
そのための対策として、定期的かつ早めの方オイル交換は絶対に行うべき。
軽油が安いからといって、オイル交換を軽視してはいけないんですよね。
ディーゼル車は燃料フィルターも交換する。
ガソリン車は基本的に交換する必要ないが、 ディーゼル車は燃料フィルター交換する必要があります。
なぜならディーゼルエンジンは、ガソリンとは違い、始動時点火装置が付いていないため、燃料となる軽油と空気の割合が非常に重要になるからです。
そのため、燃料フィルターを使って、余分な水分を取り除いてからエンジンへ燃料を供給しています。
ちなみに、ハイエースの場合、オイルフィルターのようなカートリッジタイプを採用。
しかも、ハイエースを含めた最近のクリーンディーゼル車は、フィルター内部に水の混入する割合が増えると、メーターに警告灯が点灯することもあり、そのまま走行し続けますとエンジンの始動不良になってしまったり、エンジン不調を引き起こす可能性があります。
とくに北海道や東北など、寒冷地に住んでいるとフィルター内部の水が凍結してエンジンに致命的なダメージを引き起こす場合があるので、早めの交換が必要になります。
交換費用もやや高めで、部品代と工賃を合わせて約10,000円程度はするでしょう。
燃料フィルターもディーゼルエンジン特有の交換部品のひとつなんです。
クリーンディーゼルエンジンはアドブルーの補充が必要。
2018年現在、デミオやCX-5などマツダのディーゼルエンジンには採用になっていないけど、トヨタやメルセデスベンツなどではアドブルー尿素水の定期的な補充が必要です。
尿素水とは、アンモニアを反応させてDPR触媒をよりクリーンにする液体。
ちなみにハイエースの尿素水が入っているタンク容量は約7.4L。
消費量として、1000kmで尿素水を約1L消費します。
つまり、約7400km走行すると尿素水の残量がなくなる計算になります。
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新しく発売した新型ハイエースの場合は警告灯が点灯することになっているか最悪エンジンの始動ができなくなったりするので要注意です。
ちなみにトヨタの部品屋さんである共販店はもちろん、Amazonや楽天でも購入は可能です。
ディーゼルエンジンのメンテンナンス方法まとめ
ディーゼルエンジンを選ぶ一定数のユーザーの中には、燃料代の安さばかり目を奪われて肝心のメンテナンス費用を忘れる方がたくさんいます。
そのためにも、
- ガソリン車よりもオイル交換の回数が多いこと。
- 燃料フィルターを交換する必要があること。
- 車種によってはアドブルーを補充する必要があること。
この3つのメンテンナンスにかかる費用を計算したうえで、購入を検討しましょう。
ディーゼル車のメリットは、なんといってもトルクフルな力強さ。
荷物を目一杯積んだとしても、アクセルを軽く踏むだけでグイグイと走ってくれます。
自分の相棒として頼もしい存在になるであろうディーゼルは「走りの快適さと気持ちよさ」が両立したエンジンなんですよね。
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