車を安く購入しようとディーラーの同じ販売会社で異なる営業所を狙い、
新車の価格などを競合させることはできるのだろうか。
例えば、東京トヨペットの新宿店と板橋店や、札幌トヨタの月寒店と白石店など、資本元が全く同じケース、つまり同じ会社の場合です。
価格を比較させることは、新車の大幅値引きを狙ったり、
査定額を挙げる上での常套手段になりますが、
実際に同一販売会社で比較させると、どのような効果があるのか解説していきましょう。
同じ販売会社で新車の価格を競合させることはできるのか?
好条件はでない
結論から言うと、あまり効果がありません。
なぜなら、最近の新車の見積もりの作成機能は、PCはもちろん、一歩進んだところでいくとタブレットなどの電子化に伴ってきており、
ユーザーの見積内容などに関して、一部制限はあるがオンラインでチェックが可能だからです。
例えば、どこかの販売店の営業所で見積もりをとった場合、
次の週末、違う営業所で見積もりをとったことがバレてしまうんです。
基本的にディーラーでは、リピーターはもちろん一見さんでも、
同一販売店では、客の奪い合いはしないのがルールになっています(ていうかモラルですよね)
もちろん、ユーザー側に一度見積もりをとってもらった「営業マン」をチェンジする、
明確な理由があるなら問題はありません。
ですが、理由もなくただ「大きな値引きを狙う」だけで同士競合することはほぼ不可能と言えるでしょう。
別の販売会社なら積極的に仕掛けるべき
同一の販売会社での価格の比較や値引き交渉などは、ご法度に近いのですが、
一方で、資本元が全く違う場合には積極的に比較して構いません。
例えば、「トヨペット店」と「ネッツ店」などを競合させるケースなどです。
これらは全くの別資本会社なので、常識の範囲であれば、
価格の比較をガンガンおこなって値引きや下取り額なども引き出しましょう。
しかも他社と競合させるケースが多くなっている時代です。
現在トヨタ車でいえば、1車種マルチチャンネルが多くあります。
新型プリウスの例で挙げると、「トヨタ店」「トヨペット店」「ネッツ店」「カローラ店」
すべてのチャンネルで取扱いをしています。
アクアなどももちろん、C-HRなども同様なんです。
つまり、これからの新車の選び方としては、「どの車種を買おうか」ということも大切なのですが、
「どこの場所で購入するのか」も同じように重要なポイントなんです。
別に値引きだけに限りません。
例えば、
- スタッフ全員の接客応対
- 営業マンの親身かつ丁寧な対応や真心
- お店全体の雰囲気
など、綺麗ごとを言わせてもらうと、
お金以上に、お店の魅力で購入先を選んでもいいでしょう。
また、値引きだけを目的にして「1番安く打ってくれる場所」だけにターゲットを絞ってもいいでしょう。
やはり新車の値引きにしても、下取り額の増額にしても、
「他社と競合させる」ことが結果を出すための最短のルートだとも言えるんですね。
営業所によって値引き額に差が出ることもある
ただひとつだけちょっと矛盾していますが、
最近の販売会社では、「完全独立採算性」を敷いているところも多くあり、
営業所ごとに値引きが独自で行われているのも事実。
月間のノルマさえしっかりと達成されれば、
どんな売り方をしても問題がないってわけです。
そうなれば、もちろんその店舗の責任者である、店長のキャラクターが値引き額に反映されます。
店長が薄利多売(利潤を少なくして品物を安く大量に売り,全体として利益があがるようにすること。)の
ようなタイプであれば、大幅な値引きも期待できるってわけですね。
まあ、この問題はユーザー側からしてみるとコントロールできないので、
まずは狙った車種と購入する先の店舗で、見積りをとってもらうことからスタートしましょう。
まとめ
あなたが購入する車を選び、購入先を決定したら、
まずは見積もりをとってみるべきでしょう。
そして、もしライバル車や兄弟車が別のメーカーや販売店にあるなら、
同じように見積りをとり、価格を競合させて最終的に金額を比較しましょう。
もう一度言いますが、同じ販売会社で競合はあまり効果がありません。
印象もあまり良くないため、好条件がでることはないでしょう。
もしも、大幅な値引きや下取りの額の値上げなどを行なうには、
販売会社の違いに注意してみてください。全然結果が変わりますかね。
最後になりますが、いずれにしても現在の新車市場では値引き額を上げるよりも、
下取り額を上げるほうに努力の矛先を向けたほうが、最終的に良い結果が出る場合があります。
例えば、新車の値引きを5万円引き下げるよりは、
下取り価格を5万円上げるほうが、実はもっと簡単です。
具体的なやり方としては、下取り額を算出してもらう前に、
一括の買い取り査定をネット経由で利用して、
下取り額とどちらがより高く買い取ってもらえるのかを比較するんです。
値引き交渉で5万円を下げる努力をするぐらいなら、
買い取り額を5万円、いやそれ以上高くするほうがずっと楽ですから。