200系のハイエースって、そもそも何キロまで乗られることができるの?
新車もそうですが、ハイエースの中古車購入を検討中に方によくされる質問です。
もちろん耐久性を気にしての話なんですが、ハイエースはあくまで商用車なので耐久性は高いほうなのですが、実際にどこまで走ることができるのか。
ハイエースを開発したチーフマネージャーの話と、実際に私が仕事で利用していた過走行のハイエースを車検に出してみた話を交えて解説します。
これから、ハイエースの購入を検討している方は参考にしてみてくださいね。
目次
200系ハイエースのどれだけ走ることができるのか。
ハイエースは「100万km以上」平気で走る。
結論からいうと、ハイエースは100万km以上平気で走る車となっています。
これはハイエースの生みの親である、トヨタ自動車の岩田氏による言葉なので間違いありません。
その理由を紐解いていくと、どんどんスタイリッシュになって、高機能になっていくハイエースですが基本的には商用車だから。
あくまでバンであり生産財です。
本来の目的は、稼いでナンボの車でなんです。
そのためハイエースは稼働率が重要であり、壊れにくい車であることがもっとも大事なんです。
もちろん整備性も大切です。なぜなら故障しても、早期復帰できなければ意味がないからです。
「壊れない車、もし壊れたとしてもすぐに修理できる」このコンセプトを形にしたのが現行のハイエースなんですね。
日本ではどんなに頑張って走ってもせいぜい30kmぐらいで代替されるのですが、海外ではそんな日本の常識当てはまりません。
海外にいくとハイエースは、まるでタクシーのようにターミナル集まっています。その中では、走行距離が100万km以上、130〜150万kmぐらいまで走っている200系ハイエースは珍しくありません(もちろん前モデルの100系も含め)
ハイエースの輸出国は全世界で130カ国。
順位でいくと1位がタイ、2位が南アフリカ、3位がオーストラリアと、自動車環境が優しい日本とは違い、厳しい環境にさらされています。
でもその厳しい国の条件をクリアしているハイエースだからこそ、世界中のオーナーから信頼を勝ち取ってきたとも言えるのです。
長く乗れるのかどうかはユーザーのメンテナンス次第。
もちろんどんなに耐久性のある車だったとしても、ユーザーがメンテナンスを怠ればハイエースだとしても長持ちしません。
メンテナンスといえば、オイル交換など定期交換部品の取り替え作業や、車検や定期交換など含めたすべてになります。
たとえば、
- 5000kmごとのオイル交換
- 50000kmごとのエアクリーナーの交換
- 100000kmごとのATフルード交換
- 30000kmごとのファンベルト交換
- マニュアル車なら50000kmごとのギアオイル交換
- 冷却水(ロングライフクーラント)の交換
- 4年から7年毎のバッテリー交換
など、消耗部品の交換は絶対に必要です。
消耗品の交換を怠ってしまうと、少しづつ車両本体にダメージが加わっていくからです。
もちろん日頃のメンテナンスだけではありません。
ディーラーなどで行っている指定工場での「車検」や「定期交換」をしっかりと行っていればより長く乗られることができます。
「でも実際には、10万km程度でエンジンが故障した」と嘆いているほとんどのユーザーは、単純にメンテナンスを怠った可能性が高く、その都度適切な修理費用さえ支払っていれば、大きな故障をすることはなかった可能性があります。
それだけ、車にとって定期的なメンテナンスは重要な要素なんです。
たとえば、5000kmの一度のオイル交換や半年に一度の定期点検などお金がもったいないからといって渋るのは愚の骨頂ですからね。
実際に50万kmのハイエースで車検を受けてみた。
実際仕事に使っているディーゼルのハイエースを、ディーラーにて車検を受けてみました。
前回の車検証をみれば、平成27年には31万km、平成28年には40万kmだということがわかります。そう1年間で10万km走っているんですね(汗)
その計算通りに、平成29年の今年には約50万kmでの車検となりました。
ただ、たとえ50万km走行していたとしても、日頃メンテナンスをしっかりとおこなっていた効果もあり、定期交換部品だけの交換作業だけで車検には無事受かりました。
実際にもうすぐ50万km突入です(笑)
50万km走行していてもエンジンはバリバリ稼働しているし、足回りの部品なども故障した都度修理しているのでまったく問題はありません。
日頃から運動して、その疲れをしっかりとケアしていればいつまでたっても健康でいられるのは体も車も一緒なんですよね。
200系ハイエースならガソリン車のほうがランニングコストが安いかもしれない。
ハイエースはガソリン車かディーゼル車どちらが故障しやすいという問題について解説します。
足回りやボディなど基本性能は同じだからどちらを選んでもほぼ一緒。優劣はつけられません。
でもメンテナンスを含めると、ディーゼル車のほうが割高になります。
なぜなら、先ほど説明したタイミングベルトはディーゼル車のみ搭載しており、ガソリン車には装着されていないからです。
関連 : 10万km走行したら忘れずに!200系ハイエースのタイミングベルト交換費用
またハイエースの3.0Lディーゼルエンジンは、クリーンディーゼルを搭載しています。
ところが、ディーゼルのハイエースは20万kmを超えたあたりから、燃料系統の修理が必要になることが多いのです。
そうなるとガソリン車と比較して、修理費用が高くなるので、どちらを購入するか悩んでいるならガソリン車で十分でしょう。
関連 : やはり高額修理だった!200系ハイエースのエンジン不調の原因と対処法
最後に
ハイエースは何キロ走られるという質問には、メンテンス次第で100万kmは走られると言っても大袈裟ではないでしょう。
というか、開発チーフマネージャーが言っているのだからそうなんです(キッパリ)
でも現実的には50万kmでも車検に合格できるという答えがあるだけでも十分に安心材料になりますよね。
今の車は昔の車と比べて耐久性が非常に高くなっているので、10万kmが限度なんて、もう都市伝説に近い古い考えです。
もしこれからハイエースの中古車購入するなら、距離数よりもメンテナンス状態が大切になるってわけですね。
愛車となるハイエースに、愛とお金をかけてメンテナンスをしっかりと実施していれば、そうそう大きなトラブルにはなりませんから。
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