飛び石が飛んできて、フロントガラスにヒビが入ってしまった。
高速に飛んでくる飛び石を避けることなんて不可能で「バッチーーーン」と大きな音。
前方のトラックが跳ね上げた小石が私のフロントガラスに直撃。。。
しかも、これから「車を売却する」という最悪なタイミングだったのです。
そこで、今回の記事テーマに移りますが、フロントガラスの傷やヒビ割れをすることにより、査定額にどのぐらいの影響があるのか。
また、具体的にどれぐらいの金額が下げられるのかなどについて解説していきます。
査定の明確なルールを知ることで、どのような行動をするべきなのか。その辺りにフォーカスを当ててみたいと思います。
フロントガラスの傷による正確な査定基準
まずは査定をするときに使用する「ホワイトブック」からフロントガラスにおける減点対象について説明していきましょう。
査定項目 | 査定区分 | 減点の区分及び細則及び減点 | |
ガラス | 標準状態 | 1.フロントガラスは割れ及び運転上視界を妨げる傷などがないこと。 2.リアガラス、ドアガラス、三角ガラス、トラックのリアガラスの商品価値に影響を及ぼさない小傷は無減点とする。 3.法に接触しないフィルム貼りは無減点とする。 |
|
フロントガラス | 価値減点 | うすいワイパー傷、飛び石による小傷、修理跡のあるもの | 20 |
交換 | 1.ワイパー傷等で爪の引っかかるもの 2.飛び石によりひび割れ、亀裂があるもの 3.修理跡でひび割れがあるもの |
||
カラー(グレー、ブロンズ、サンシェード、UVカットガラス等色付きなもの) | 75 | ||
その他(無色透明なもの) | 65 |
※1点=1,000円
以上のように明確な基準があり、
フロントガラスの小傷や、極小さな飛び石傷は20点減点なので「20,000円」のマイナス査定になります。
また、爪などでわかるような深い傷や、明らかにヒビがガラスに走っている場合には、
- 無色透明クリアガラスの場合は「65,000円」
- グリーン・ブロンズ・ブルーなど色付きのガラスについては「75,000円」
と小傷に比べると、大きなマイナス査定をされることとなるのです。
POINT:ガラスの色について
例えば、M314という刻印があれば、30㎜の合わせガラスで色はグリーン、厚さは4mなり、もし査定時にガラスが破損していた場合「75,000円」のマイナス査定となります。
表で作成すると以下のようになります。
項目 | 内容 | 一桁目 | 二桁目 | 三桁目 |
品目 | 合わせガラス | 1 | - | - |
強化ガラス | 2 | - | - | |
合わせガラス (30㎜) |
3 | - | - | |
部分強化 | 4 | - | - | |
品種 | クリア | - | 4 | - |
グリーン | - | 1/2/H | - | |
ブルー | - | 5/7 | - | |
グレー | - | 6/9 | - | |
濃色ブロンズ | - | 0 | - | |
濃色グレー | - | A | - | |
板厚 | 3.1㎜ | - | - | 3 |
3.5㎜ | - | - | 3 | |
4m | - | - | 4 | |
5m | - | - | 5 | |
6m | - | - | 6 |
では、車を査定に出す前に、フロントガラスは交換する必要はあるのでしょうか?
マイナス査定を防ぐためにフロントガラスの交換を行うべきなのか?
フロントガラスに深い傷やひび割れなどがある状態で、マイナス査定になるのははっきりしましたが、もし査定時に新品のフロントガラスにわざわざ交換する必要があるのかと言われたら。
「わざわざそこまでして交換する必要はありません」
なぜなら、
- 査定があるかどうかまだわからない。
- フロントガラス交換は最低でも10万円はする。
- 社外や中古ガラスを使用しても5万円ぐらいはする。
そもそも、査定があるかないか不明な状態でガラス交換するのは危険かもしれません。
なぜなら、査定がつかない可能性もありますし、10万円以下になってしまうかもしれないからです。
また、フロントガラスを新品に交換するとなると、メーカー純正品を使った場合最低でも10万円以上はかかってしまいます。
※過去私はアルファードのフロントガラス交換で18万円もかかりました。
また、社外品ガラスや最近のよく使われている輸入品のガラスなどは、金額がとても安い価格で購入してから交換できますが、それでも4万円以上〜8万円ぐらい覚悟したほうがいいでしょう。
つまり、マイナス査定になるとわかっていようが、フロントガラスを新品に交換したところで、そのマイナス分がプラスになる可能性は限りなく低くなってしまうのです。
わざわざお金を払って新品のフロントガラスと交換して、損をするぐらいなら覚悟を決め甘んじて査定に向かってしまいましょう。
ガラスのリペアなら実施してもOK!
フロントガラスを新品にて交換するなら、損する可能性のほうが高いのですがガラスのリペア作業であれば、実施してもいいかもしれません。
ガラスリペアできる条件は「直径1.5cm」までが限界です。
これ以上ひび割れが広がると、浸透液がガラスに入っていかないので復元することが不可能になります。
また、フロントガラスのリペアの金額は比較的安く、1万円から1万2,000円で作業してくれるガラス屋さんはいくつも存在しています。
もし判断に悩むことがあったら、ガラス屋さんに直接持ち込んで診てもらうほうがいいでしょう。
いずれにしても、フロントガラスのリペアが必要な傷くらいなら20点=20,000円程度のマイナスなので大きく損をするわけでもありません。
交換と同様に、フロントガラスの修理するにしてもわざわざ面倒な思いをしてまで修理する必要はないと個人的には思いますけどね。
保険の使用はおすすめできない。
よくフロントガラスの交換は1等級ダウン事故だから、「保険を使って修理してみれば?」とも言われますが、もし売却したあと新しい車の購入を検討しているなら、保険を使って修理するのはおすすめできません。
もし仮に、今回保険を使って修理したあと、新車を購入して納車後に大きな事故を起こしてしまったとしたら、1年間に2度事故を起こしたことになり、免責金額が必要になったり事故有係数適用期間をカウントされてしまい保険料が高くなってしまうケースもあるんですね。
保険はあくまで「相手の方の損害、またこれから自分の乗とうとしている愛車の事故」だけに使用するべきです。
まとめ
フロントガラスの傷により、マイナス査定になるのが不安になるのなら、
「査定するときに査定士に質問してみる」これが案外重要な方法だと思います。
なぜなら、お店に持ち込んで査定しても、一括査定などを利用してもあくまで「概算見積もり」だからであり、査定額を決めるのはその査定士本人だからです。
- 今回のガラスの損傷で、どのぐらい(金額)のマイナス査定だったのか
- ガラスリペアやフロントガラスを交換した場合、どれぐらいマイナス分を防ぐことができるのか
- あえて触らずに、そのままにしていたほうが良いのか?
疑問はどんどん査定士にぶつけていく。
これが正直1番早く、効果的です。
逆にこれができないと査定士の言われるがままになっていまします。
どうせいろいろな質問をぶつけたって、友達や知り合いというわけじゃありません。
ガラス以外も査定の基準や判断基準など、プロの話をきくことがあなたの知識の積み重ねにもなるのでアグレッシブに質問していきましょうね。
フロントガラス損傷金額が大きいので悩みどころになりますよね。
ただ今、確実に言えることは、
- お金を払ってまでフロントガラスを交換する必要はない。
- ガラスリペアは、損傷箇所によって安価で修理できるが大きな効果は期待できない。
- 車両保険をわざわざ使用する必要はない。
- とりあえず、査定についての疑問点は査定士にどんどん聞いてみる
ということです。
一方で、確かにフロントガラスが損傷して「マイナス査定を受けるのが嫌だ」という気持ちも十分にわかりますが、そんな心配をするぐらいなら、あなたの乗っていた愛車をより高く買い取ってもらえる場所で査定をするべきです。
スマホやPCなど、ネットでかんたんに申し込みができる一括査定サービスを使えば、下取りよりも大きく査定額が上回る可能性があります。
マイナス査定を怖がって黙っているより、そもそも高く買い取りしてもらえる場所に申し込んだほうがあなたにとって最良の方法になる可能性が高くなります。
フロントガラスの傷で悩んでいるなら、そのマイナス金額以上高くなる場所で売れば良いだけの話なんですよね。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
無料一括査定なら最大の「10社」買い取り業者を使って同時に比較ができることができますし、 申込みも1分程度で終わるのでおすすめ。