複数のディーラーを集めて、値引き額を競合させもっとも安いお店で買う。
このように「オークション形式みたいなやり方で、新車を購入するのがもっとも安く買える方法ではないか?」と相談されました。
確かに、ヤフオクなどで中古車をみていると相場価格よりも相当安く購入できているので、それをそのまま新車に当てはめて考えてみると面白いかもしれません。
しかし、新車と中古車では価格設定について明確な違いがあるので、同じようにはなりえません。
そのあたりの質問について、できる限り詳しく解説していきましょう。
目次
新車を入札(オークション)形式で価格競争させることはできるのか?
新車を入札形式で価格競争は無理。
結論からいうと、オークション形式での価格競争はできません。
なぜなら、対象となる新車ディーラーがこの話に乗ってこないから。
各店舗に電話やメールなので趣旨を説明しても、99.9%断られる確率が高いでしょう。
先ほど例にあげたヤフオクの場合は、あくまで「個人売買」でしかも「中古車」になるので定価がありません。
一方で、新車には車両本体価格という定価があるので値引きにも限界がありオークションのような販売は馴染みがありません。
また、セールストークなどで勝負できないので、営業スタッフの能力が行かせません。
もちろん理屈上で無理ということもありますが、それよりも感情的な理由もあります。
その感情的な部分にあたる最大のネックが、入札形式で新車値引きを要求するようなユーザーとは「なるべく付き合いたくない」と言うのが本音なんです。
そもそも営業スタッフは、他店で作成した大量の見積もり書を持って、値引き交渉されるのを嫌います。
多分一瞬で嫌悪感を感じるはず。
この手法は、2、3社程度でやるから有効であって、大量の見積書を持っていると逆に信憑性が薄く「申し訳ないけどお客様の期待には添えません」と言われるだけ。
もしも本気で新車値引きを狙うのであれば、ライバル車や姉妹車を含めた2、3社程度の見積もりをもって、個別に相談してみるのが結局は1番有効な方法でしょう。
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市や区、町などは入札形式で参加させられる。
個人では、入札制度を利用して新車購入ができませんが、市区町村などで利用される新車は入札形式で行われています。
「新車購入」だけではなく「車検」なども対象となります。
これは市区町村の担当者から直接連絡が入ります。
昔はディーラーも積極的に参加して、安い金額で見積もりを出して販売していました。
しかし、先ほど説明したとおり、値引き額の限界とモチベーションなどの理由から、今ではほとんどのディーラーが参加しようとしません。
むしろ、市区町村から頭を下げられ形式上として参加してもらうように要請されるのが多いのです。
下取りではなく買取は入札。形式に近いもので参加できる
新車購入のような「買い」のオークション形式はディーラーも乗ってきません。
でも、下取りや買い取りのような「売り」の場合は違います。
ディーラーではありませんが、これを可能にしたのが複数の業者が参加する一括査定の存在です。
一括査定では、一度の申し込みで最大10社から査定をされます。
しかも、たくさんの場所に連絡をしたり、足を運ぶ必要がないので手間がありません。
もちろん手間がかからない割に、複数の業者が参加するので1社だけで査定するよりもよっぽど高い査定額が得られるのです。
まとめ
新車を購入するとき、オークション形式のような「競り」はできません。
競争相手が多いほど、ディーラー側が難色を示す傾向があるので値引きの面でいうと逆効果につながります。
一方で、下取り車を高く売るためには、一括査定などを利用して「競り」の効果が発揮します。
結局のところ、「買い」と「売り」で戦略が違うので、両方上手にこなす人が、本当の意味で新車を賢く購入できる方なのではないでしょうか。
いずれにせよ、新車検討時に値引き交渉を頑張るよりも、下取り予定の車の査定額向上を目指したほうが簡単なんですよね。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
無料一括査定なら最大の「10社」買い取り業者を使って同時に比較ができることができますし、 申込みも1分程度で終わるのでおすすめ。