200系ハイエースが、4度目のマイナーチェンジを受けて遂に「5型モデル」となりました。
フルモデルチェンジという噂もありましたが、最終的にはマイナーチェンジで落ち着いたようですね。
ハイエースは年月を重ねるごとに確かなグレードアップを果たしてきたのですが、そうなると気になるのは前モデルの「4型」との違い・変更点や5型モデルから追加された新機能ではないでしょうか?
そこでこの記事では、5型になって新たに追加された新装備や、マイナー前とマイナー後との変更点を比較して解説しましょう。
これから年末にかけて200系ハイエースの新車を購入検討中の方は、参考になればいいと思います。
それではいきましょう!
目次
200系ハイエースの「4型」と「5型」モデルとの違いや新機能を解説
ディーゼルは3.0Lから新型2.8Lエンジンへ変更
ガソリンエンジンに変更はありませんが、ディーゼルは3.0Lから2.8Lエンジンへダウンサイジングしました。
そもそも200系のディーゼルは、2.5Lの「2KDエンジン」からスタートしたところから始まりです。
その後「2型」へはじめてのマイナーチェンジがキッカケで、すぐに3.0L「1KDエンジン」搭載されたのです。
なんだかんだ言いながら、このエンジンの搭載してからもう約10年になりますが、今回のモデルが発売されるタイミングで遂に新しいエンジン「1GD−FTV」の搭載が決まりました。
旧モデルと新モデルのエンジンにどんな違いがあるのかというと、旧エンジンは平成21年の排出ガス規制に対応した「DPRシステム」が採用されていました。
具体的には、
- 空気を圧縮して燃焼効率アップの「ターボチャージャー」
- 排出ガスの「PM『スス』」をクリーニングする「DPR」
- 燃料を圧縮して、燃焼効率アップする「コモンレール」
- 排出ガスをリサイクルする「EGR」
と4つの特徴で構成された、クリーンディーゼルエンジンでした。
さらなる排ガス問題をクリアさせるために、今回の1GDエンジンにはDPRシステムの他に「尿素SRCシステム」が追加されたのです。
尿素SRCシステム「アドブルー」を採用。
今までハイエースのDPR排ガス浄化装置の他に、さらなる排ガスをクリーンにする目的で尿素SCRシステムが搭載されました。
具体的には、排ガスに含まれるNOxを「水」と「窒素」に還元するために、アドブルーと呼ぼれる尿素水を補充します。
補充することで、ディーゼルエンジンのもっとも問題となるPMを「DPR装置」で、NOxは「尿素アドブルー」を補充して両方の面で排ガスをクリーンにするのです。
ちなみに尿素SRCシステムは、現行モデルでは唯一「150系ランクルプラド」だけが採用されています。
衝突安全装置「トヨタSafetySenseP」が標準装備される。
遂にというか、ようやくというか5型のハイエースからトヨタの衝突安全装置である「SafetySenseP」が採用されました。
SafetySensePは、
- 衝突の危険を察知するとブレーキ制御する→プリクラッシュセーフティシステム
- 車線ははみ出したらブザーとメーターで知らせる→レーンディパーチャーアラート
- 夜間ハイビームとロービームを自動で切り替える→オートマチックハイビーム
など、事故をおこす前に未然に防ぐ3つの大きな安全装置を標準装備しました。
※レーダークルーズコントロールは搭載されていません。
SafetySensePは「単眼カメラ」と「ミリ波レーダー」の2つを使って前方の障害物を捉えるのですが、単眼カメラはフロントガラスの上部に装着され、もう一方のミリ波レーダーは、フロントグリルに内蔵されています。
はじめて「5型モデル」を見たユーザーの中には、フロントグリルに異変を感じた方もいると思いますが、グリルの中央にミリ波レーダーが備わっているんですね。
ランクルや、マイナーチェンジモデルのハリアー、さらには新型プリウスでもSafetySensePは採用しているので動画で確認しみましょう。
デザインに大きな変更点はなし!?フロントグリルぐらい?
いつもマイナーチェンジするごとにフロントグリルが大型化していきますが、今回デザインに大きな違いはありません。
左が4型モデルで、右が5型モデル。
大きな違いは、ミリ波レーダーのくぼみがついているかどうか。
メーカーオプションのLEDヘッドランプも継続で、フロントフォグランプもそのまま継続。
端面にフィンがついているテールレンズにも変更は加えられておりません。
でも一方で、モデルスタパーツはすべてミリ波レーダー対応となるので、グリルに大きな蓋のようなものがついています。
私個人的な意見をいうと、あまりカッコよくはないですよね・・(汗)
マイナーチェンジで価格は10〜20万円ぐらい高くなる
やっぱりというか、当然というかマイナーチェンジをすることで価格は高くなりました。
ただしこの値上がりは「SafetySenseP」を搭載したことと、「新型ディーゼルエンジン」搭載したことに比例してます。
ハイエースの中で1番の人気グレードである「スーパーGL」で価格差を見ていきましょう。
ロングバン・標準ボディ・標準ルーフ・標準フロアのケース。
まずは、ロングバン・標準ボディ・標準ルーフ・標準フロアの4ナンバーのハイエースから。
旧型(税込) | 新型(税込) | 差額 | ||
2WD | ディーゼル | 3,380,914 | 3,562,920 | +182,006 |
2.0Lガソリン | 2,856,109 | 2,974,320 | +118,211 | |
4WD | ディーゼル | 3,685,371 | 3,867,480 | +182,109 |
ディーゼルエンジンで約18万円、ガソリンエンジンで約12万円高くなっているようです。
ロングバン・ワイドボディ・ミドルルーフ・標準フロアのケース。
次に1ナンバーであるロングバン・ワイドボディ・ミドルルーフ・標準フロアを見ていきます。
旧型(税込) | 新型(税込) | 差額 | ||
2WD | ディーゼル | 3,521,828 | 3,704,400 | +182,572 |
2.7Lガソリン | 3,117,273 | 3,234,600 | +117,327 | |
4WD | 2.7Lガソリン | 3,411,818 | 3,529,440 | +117,622 |
※価格はすべて標準仕様(寒冷地仕様は掲載していません)
ワイドボディになるとグレード構成が多少変わりますが、標準ボディと同じようにディーゼルエンジンで約18万円、ガソリンで約12万円と同じような値上がりになっています。
つまり4型から5型の価格の違いは、ガソリン車なら「12万円程度」ディーゼル車なら「18万円程度」と考えておくべきでしょう。
ハイエース5型モデルの新機構や前モデルとの変更点まとめ
今回のマイナーチェンジは見た目というより、機能面でのアップデートと考えておけばいいかもしれません。
しかし機能面といっても、「SafetySensePの標準装備化」と「新型クリーンディーゼルターボ搭載」という大きなバージョンアップなので、ある意味ビッグマイナーチェンジといえます。
では今回のマイナーチェンジモデル。
「買い」か「買いじゃない」は安全性を第一に考え、絶対に買いではないでしょうか?
とくにハイエースを、遊びと仕事の両方で使っている方にはとくにオススメ。
だって仕事でハイエースを使っている方は、肉体的な仕事の方が非常に多く、疲れもあって運転中の事故が非常に多いからです。
また遊びでハイエースを使っている方も同様で、アクティブに遊びまくったあと居眠り運転による事故も多いからです。
もちろんその一方で、「1型〜4型」モデルはさらに型落ちとなっていくので中古車として安く購入するのもあり。
とくに中古車のガリバーでは、
・10年間の長期保証
・100日間の返品制度
・修復歴の中古車は販売しない
という独自のルールにもとづいて販売しているので、予算の面で新車を購入できない方は中古車のハイエースを購入するチャンスなのかもしれません。
ただ、新車、中古車いずれにしても、ハイエースをよりお得に安く購入するには買取額が重要なのは間違いないのですから。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
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