「車を売ろう」となったときにまず、やるべきことは「査定」ですよね。
では査定って基準のようなものがあるのでしょうか。
買い取い店やディーラーが、
会社独自で価格を判断して決めているのかと
思われがちですが、決してそんなことはありません。
査定には、正式な基準がやルールががあるのです。
今日はJAAI(日本自動車査定協会)で提唱している
査定のルール、また査定士の基礎知識についてお話します。
車の「価値を金銭」に換算する査定と一体はなにか?
ぼくの車いくらで下取ってくれるかなぁ?
この査定価格少し安いんじゃないかなぁ?
査定価格はどうやってきめるのかなぁ?
自動車ユーザーのこんな疑問や不安をなくすために、一般財団法人日本自動車査定協会が経済産業省と、
国土交通省の指導のもとに設立され、
「中古自動車査定制度」を運用しています。この制度は、消費者に安心を与えることを目的とし、
中古自動車の流通がスムーズに運ぶよう考えられています。引用元- JAAI 査定とは
査定とは、買い取りする車を会社独自の判断ではなく、
明確なルールにおいて、適正に判断します。
私も査定士の資格があるので、
このようにホワイトブックと言われている
査定表を持っています。
これはなにも、珍しい本ではなく、
ディーラーや買取業者などが、
当たり前のように所持しているのです。
実際に私も現場で査定をおこなっていたときには、
このホワイトブックを携帯していました。
この本を参考にしながら、査定する車の「加減点」をして
数字として表して、最終的な査定額をお客さんに伝えていたのです。
なので、ホワイトブックを見ながら査定さえすれば、
- エンジン周りや下廻りの状態
- 外装(ボデーの状態)
- 内装(室内の状態)
など、ある程度は、明確な基準が掲載されているのです。
このような基準となるルールがあるおかげで、
査定価格に大きな開きがないと言われているのです。
査定士という資格もある。
では、本さえあれば、誰でも査定をとっていいのか?
という話になりますが、決してそんなことはありません。
実技と学科を実習して、
査定士技能検定試験に合格すると晴れて査定士としての
資格が手に入ります。
もちろん、査定協会にも登録が必要です。
査定協会が実施する学科と実技の研修を受けてから、査定士技能検定試験に合格すると、
一定の技能を持った者として査定士の資格が与えられます。
そして、査定士として活躍するには、査定協会に登録する事が必要です。
via - JAAI 査定とは
実際に、大手買取業者には数多くの査定士が存在して、
多い人で毎月500台近く!査定している変態もいます(笑)
ただそのような人は
相場や査定の方法ががある程度固定化されていて、
流れがオートマチック化しています。
だからこそ、
それだけ数多くの車の査定をとることが可能なんです。
査定士は、「誰でも」「どこでも」「いつでもなれる?」
査定士は誰でもなれるってわけではありません。
当サイトは「査定士を目指そう!」というような目的があるわけではないので、
簡単に説明しますが、
- 20歳以上である
- 運転免許証をもっている
- 研修の過程を終了している
- 自動車の販売や整備を半年以上経験している
- 査定業務実施店に所属している
など基準を満たしていれば誰でもなれます。
合格率は85%と、
落ちちゃったらちょっと恥ずかしいレベルですからね。
どちらかというと、研修を受講したら受かる資格です。
興味がある方は、とってみてはいかがでしょう。
査定基準はあるが、査定額は実にばらつきがある
話は逸れてしまいましたが、
査定士とはいっても人間です。
ベテランから新人さんまで経験年数も
ばらつきがありますし、人の見る目で
査定額が変わることもよくある話です。
また、ボディの傷ひとつとっても、
基準はあれど、解釈の違いで変わっていきます。
だからこそ、どこかで査定をお願いしようとしているかたは、
決して一つの場所で査定をするのではなく、
複数の買い取り業者に査定をしてもらうことが一番だと思います。
買い取り業者で狙っている車や、
引き取れば、必ず売れる車などもそれぞれ違いますから。
1回目に聞いた査定額をそのまま鵜呑みにしないでくださいね。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
無料一括査定なら最大の「10社」買い取り業者を使って同時に比較ができることができますし、 申込みも1分程度で終わるのでおすすめ。