グランドハイエースの車検をとるべきかやめるべきかで悩んでいる。
グランドハイエースに18年近く乗っている知人からこのような相談を受けました。
なぜ、こんなことを思ったのかというと、「現状、維持するのが大変になってきており入れ替えなども検討しているから」とのことなんです。
高額な費用を支払ってまで車検を通したとしても今後の維持費も心配。
私も個人的な意見をさせてもらえれば、グランドハイエース、ハイエースレジアス、グランビア、ツーリングハイエースのような低年式で重量が大型ミニバンは、今後どんどん金食い虫のような状態になっていくのでなるべくなら車検はやめたほうが良いと考えている人間です。
今回の記事では、「グランドハイエース」のような大型ミニバンの車検をストップしたほうが良いと考えている理由について解説していきます。
※グランドハイエース=Gハイエース ツーリングハイエース=Tハイエースとします。
目次
グランド・ツーリングハイエースの車検を通すべきなのか。
車検にかかる法定費用だけで85,000円以上必要になる。
まず、G・Tハイエースのデビューしてからどれぐらいになるのかを調べてみよう。
はじめてデビューしたのは1999年になるので、2017年現在なんと18年も経過しているのです(しかも随分と短命なモデルでしたようね)
ただ、この18年という数字は車検を通す上で結構重要な数字になりまして、車検時に支払いが必要な自動車重量税は初年度登録から13年で1度高くなり、18年でもう1段階さらにアップするんです。
そもそも重量税57,000円は高額です。
なおかつ平成12年車なので平成29年現在では、17年落ちなので57,000円で済んでいますが、次回車検時にはなんと「63,000円」にもなってしまうのです。
車両重量 (車検証参照) |
2年(車検)3ナンバー、5ナンバー | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
エコカー減税 | エコカー減税以外 | |||||
エコカー | エコカー以外 | |||||
免税A | 免税B | (減税75%・50%も含む) | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | |
500kg以下 | 0 | 2,500 | 8,200 | 11,400 | 12,600 | |
1,000kg以下 | 0 | 5,000 | 16,400 | 22,800 | 25,200 | |
1,500kg以下 | 0 | 7,500 | 24,600 | 34,200 | 37,800 | |
2,000kg以下 | 0 | 10,000 | 32,800 | 45,600 | 50,400 | |
2,500kg以下 | 0 | 12,500 | 41,000 | ※現在57,000 | ※将来63,000 | |
3,000kg以下 | 0 | 15,000 | 49,200 | 68,400 | 75,600 |
ただでさえ、車検時の法定費用が85,000円以上するのに年式が古くなることによってさらに追い打ちをかけられて90,000円近くにものぼります。
ちょっと冷静になってみれば、車検のたびに90,000円近くの法定費用がかかるなんてちょっとありえないですよね。
加えて、低年式になってくると法定費用が高くなると同様に、整備項目も増えてきて車検費用が高額になってくるのです
タイミングベルトや消耗品も交換が必要になる。
さらに、G・Tハイエースは年式が古いこともあって、アルファードやヴェルファイアのようなタイミングチェーン駆動しているわけじゃありません。
昔ながらのタイミングベルトが装着されているので、10万km走行した場合には「タイミングベルト交換」が必要になります。
-
ガソリンエンジンのグランドハイエース「タイミングベルトの料金」は?
ガソリン車3.4Lエンジンのグランドハイエースが、もうすぐ100,000kmに差し掛かかるのでタイミングベルトの交換時期になりました。 なお、3.4Lのガソリン車は、V型「5VZ」のエンジンなので、作 ...
ベルト交換をしないまま走行し続けますと、ベルトが切れてしまいエンジンのピストンとバルブが干渉してしまいエンジン本体の修理が必要になります。
また、タイミングベルトだけではありません。
G・Tハイエースは大型ミニバンだけあって、プリウスやアクア、ヴィッツなどと比べると、
- ブレーキパッド・シュー
- 足回りのショックアブソーバー
- ファンベルト・エアエレメント
など消耗品になどについても、パーツ本体が大型化しているので全て部位で高額になってくるのです。
4月に発生する「自動車税」も15%高くなる。
しかも値上げするのは自動車重量税など法定費用だけではありません。
毎年4月にかかる自動車税についても「15%値上げ」の対象になるのです。
車種 | 自家用車 | 15%重課税 | |
---|---|---|---|
乗用車(総排気量) | 1.0L以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1L超〜1.5L以下 | 34,500円 | 39,600円 | |
1.5L超〜2.0L以下 | 39,500円 | 45,400円 | |
2L超〜2.5L以下 | 45,000円 | 51,750円 | |
2.5L超〜3.0L以下 | 51,000円 | 58,600円 | |
3.0L超〜3.5L以下 | 58,000円 | 66,700円 | |
3.5L超〜4.0L以下 | 66,500円 | 76,400円 | |
4.0L超〜4.5L以下 | 76,500円 | 87,900円 | |
4.5L超〜6.0L以下 | 88,000円 | 101,200円 | |
6.0L超 | 111,000円 | 127,600円 |
ちなみに、G・Tハイエースともにガソリン車とディーゼル車で構成されているのですが、ガソリン車は13年経過、ディーゼル車は11年経過で自動車税アップします。
POINT:排気量による自動車税の違い
・ガソリン車3.4Lエンジン5VZ=66,700円
・ディーゼル車3.0Lエンジン1KZ=58,600円
このように年間で58,600円から66,700円というお高い税金を国に収めてしまっているんです。
まとめ
では、まとめになります。
- 2トン超えしているので重量税が高くなり、さらに18年経過するとさらに負担が増える。
- デビューしてから13年以上経過しているので自動車税が無駄に高くなる。
- 年式、距離数が増えてきているのでタイミングベルトなど消耗部品が増えて、部品代も高い。
このように考えると、G・Tハイエースは「お金のかかる車」という印象が非常に強いので、車検を通すことは素直に賛成はできません。
「これからも一生乗り続けるぜ!」という強い気持ちがあるなら止めませんが、維持するランニングコストだけでお腹いっぱいになってしまう可能性が高いです。
車検のたびに90,000円以上支払い、毎年自動車税で58,600円から66,700円の税金を支払っていたら、このままでは税金に押しつぶされるだけになってしまいます。
そうなる前に、売却なども検討して経済的に楽に維持できる車などの購入も検討してみましょう。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
無料一括査定なら最大の「10社」買い取り業者を使って同時に比較ができることができますし、 申込みも1分程度で終わるのでおすすめ。