5年間乗っていなかった車をしばらくぶりに復活させたい。
このような依頼を知人を通して受けました。
「そんなに長い間乗っていなかったの!?」と知人に聞いてみたところ、その方は転勤して違う場所に5年間住んでいたため、乗らずにそのまま放置されていたとのことなんです。
当然転勤する前に、一時抹消申請をしてナンバーを外してからまるまる5年間乗っていなかったわけですから、どんな状態になっているのかまだ想像もできません。
・・・・・
そこで今回の本題。
とりあえず預かって確認しないと始まらないので、改めて車庫に入れっぱなしの状態で放置されたままの車のエンジンを再始動して、分解見積もりを実施しました。
5年間乗っていなかったのですから、なかなか大変でしたが、もう一度車検を取って復活させた手順と費用について。
またそれに伴ってユーザーがやるべきことや、用意する書類などについて解説していきましょう!
目次
しばらく動かしていない車を復活させる手順と方法
復活できるかどうかまず車検の見積もりをとってもらう
まず車をしばらくぶりに復活するに当たって、まともに走れる状態なのかどうか修理工場にて見積もりを取ってもらいましょう。
当然車検が切れているはずなので、まずは、まともに走れるようになるために整備が必要な箇所と、車検が通る状態なのかどうか判断してもらえるといいでしょう。
ちなみに、私はいつもお世話にっているディーラーに頼みました。
ただ、ディーラーなどに知り合いがいなければ、楽天車検など、格安車検サービスに依頼してもいいのかもしれません。
バッテリーとブレーキの交換は必要になる。
しばらく乗っていなければどの車にも該当するのですが、100%エンジンはかかりません。
バッテリーが消耗しきっているので99.9%の確率でバッテリー交換が必要です。
また、バッテリー以外にもブレーキに不具合が起きている可能性があります。
具体的には、しばらく乗っていないことでブレーキが錆びついてしまい「固着」を起こしてしまっているんですね。
まあ、人間でいうところの寝たきりの状態になっていたようなもの。
ブレーキを分解していみると、めちゃくちゃ錆びが発生しているのがわかると思います。
錆といえばその代表格であるマフラーの錆も酷い。。
その他にも、コイルスプリングやドライブシャフトも錆びているので状況によっては交換が必要になるでしょう。
いずれにしても車検見積もりを取ってもらいそのまま車検を取った方がいいのか、それとも車検を諦めるべきなのか十二分に検討することが大事。
あまりに高額な見積もりになってしまったのなら、修理をやめる決断も大切。
復活させることに、固執してしまい引き際を間違わないようにしましょう。
放置車の整備のポイント
- ブレーキの動き
- マフラーの錆や腐食
- バッテリーの消耗
- 室内のカビやエアコンの臭い
- ゴムのブッシュ関係のへたり
車検を受けるなら車庫証明をもう一度とる必要がある。
車検の見積もりをしてもらい金額に納得がいったのらならそれと同時に車庫証明を取得しましょう。
ナンバーが外れてる状態なので、もう一度新規登録するときに車庫証明が必要になります(軽自動車なら不要)
車庫証明は一時抹消したときに発行してもらった「登録識別情報等通知書」を持って警察に行けばすぐに申請することができます。
警察にて申請したあと、発行されるまで4〜5日かかりますので、車検を受ける決断したタイミングで取りに行くべきでしょう。
車検の見積もりを取る。
↓
整備内容に納得した上で受ける
↓
同時進行で車庫証明もとる。
車庫証明を取る。
↓
車検の見積もりを取る。
↓
高額見積もりになり車検を諦める。
↓
車庫証明が無駄になる!
もちろん車庫証明を整備工場に代行してもらうこともできます。
ただし、新車や中古車を購入するときよりも代行手数料が多く取られる可能性があるので、なるべくは自分で申請しましょう。
車検の新規登録にいくための書類
再び走れるようになる整備が完了したらあとは新規登録をしてもらうだけ。
・車庫証明
・住民票(3枚すべて)
・印鑑証明の印鑑を押している委任状(印鑑証明も用意する)
・登録識別情報通知書
があれば、基本的にはあとは整備工場がやってくれます。
車検が残っている状態なら、自分ですべて行ってもいいですが、車検が切れて整備工場で整備をしたのならついでに登録作業までお願いしましょう。
新規登録に必要な費用
最後に新規登録に行く場合の費用になります。
もちろん車検を再度受けるので、
- 重量税:車両重量によって変わる。
- 自賠責保険料:25ヶ月かける。
は必要になります。
そしてそれ以外にも、希望ナンバーなどがあれば手数料は高くなります。
しかし、希望ナンバーに特別こだわりがなければ、
- ナンバー代:1720円
- 印紙代:1600円
- OCRシート代:200円
- 自動車税未払い分(期間と排気量による)
その他にディーラーや整備工場によって登録手数料として別途5,000〜10,000円ぐらいの費用が必要になるケースがあるので、車検の見積もりを取る前にしっかりと確認しておきましょう。
注意
・新規登録の代行はしてもらえるのか。
・してもらえるとしたら代行料はどれぐらいなのか。
は事前に確認しておく!
もちろん全部自分でやれば代行料は一切かからないので、時間がある方は勉強のためにも自分で書類を持って陸運局に持ち込んでみればいいでしょう。
5年間放置してあった車を再び復活させるのにかかったす総費用
さて、ようやく5年間まったく乗らなかった車を再度車検をとり、ナンバーまで取り付けることができました。
肝心の最終的にかかった費用はというと、
「51万2,000円です!いや高いわ!」
ここまで高額になってしまった原因はやはり、ブレーキやマフラーなどの錆が酷く、使いものにならなかったから。
また、バッテリーやベルトなど消耗品も交換が必要になったからです。
しかも自動車税や法定費用の支払いも11万8,000円もあったのも高額になってしまった要因のひとつ。
まあ、早い話5年間も放置されたままの車を復活させることって予想以上に費用がかかることを覚悟しておく必要があるでしょう。
今回のユーザーは、親の形見だったということもあり復活をさせましたが、とくに思い入れがなければ私個人的としては正直あまりおすすめできません。
それならいっそのこと、車を売却させるなりして新しい中古車でも購入したほうがよっぽど精神衛生上にもいいと思います。
いずれにしても、決めるのは本人ですし車によって総費用は大きく違うはずですから、ひとつの参考例として考えていただければと思いますけどね。
まとめ
しばらく放置してあった車を復活するまでは、
- エンジンがかかるようにする。
- 修理工場に持っていき車検の見積もりを取る。
- 見積もり金額に納得すれば車庫証明を取得する。
- 書類を揃えて、車検をして再登録をする。
この順番が基本です。
もちろん復活させた暁には、中断してある自動車保険を復活させる必要があります。
もし仮に解約しているなら通販型を含む保険の一括見積もりをとって安い自動車保険の損保会社をみつけてもいいですし、等級を据え置いたまま保険会社を変更することもできます。
いずれにせよ、車が復活して再び乗るためには任意保険の加入は絶対です。
しかし口酸っぱく何度も言いいますが、復活させるかどうかは復活させる総支払い額を見極めることが大事。
1年ぐらいならいざしらず、今回のケースでは5年乗ってなかったこともあり新規登録費用がびっくりするぐらいに高くなってしまいました。
5年も経てば車の市場価値は下落し、本当にそこまでのお金をかけて修理をするのか疑問に思うところ。
それならまず、一括査定など比較サイトを使って売却できるか見積もりしてからでも十分遅くないと思いますけどね。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
無料一括査定なら最大の「10社」買い取り業者を使って同時に比較ができることができますし、 申込みも1分程度で終わるのでおすすめ。