初代ATH10系のアルファードハイブリッドのオーナーから、「エンジンが全くかからない」との連絡が。
駆けつけてみると、ここ最近の寒さにより「バッテリーが上がっている」状態でした。
もちろんメーターの「READYランプ」も点灯しなければ、ホーンやワイヤレスドアロックも作動しないことから、バッテリーはすっからかんの空っぽの状態だったのです。
交換歴は、平成22年に一度だけありますが、7年ぐらい経過しているのでもう寿命と判断。
始動用の補機バッテリーを、新品に交換することにしました。
そこで、今回の記事で取り上げるテーマなんですが、
- アルファードハイブリッドのバッテリーサイズ
- バッテリーの料金の比較
- バッテリーの交換方法
- バッテリーを交換したあと注意点
など、4つのパートに分けて重点的に解説していきたいと思います。
目次
初期型アルファードハイブリッドのバッテリー交換方法と料金の比較
アルファードハイブリッドのバッテリーサイズ
まず、初期型のアルファードハイブリッドのバッテリーサイズを見ていきましょう。
バッテリー専門ショップカーエイド
のサイトでも記載してあるように、「S55D23R」というハイブリッド専用バッテリーになります。
似たようなサイズで「S」をとった「55D23R」、また同じ寸法である「70D23R」や「85D23R」など乗用車専用バッテリーと相互性がないのか疑問に思うかもしれませんが、残念ながら相互性はなくハイブリッド車に換装することができません。
なぜなら、アルファードハイブリッドの補機バッテリーは、車室内搭載のための専用設計とした制御弁式(VRLA)バッテリーだからです。
例えば、乗用車のバッテリーは通常、外部へのガスが排出されますがハイブリッドカーは室内にあるのでガスを排出させるわけにはいきません。
また、万一ガスを排出する場合は専用の排気構造により車外へ排出されている特殊構造になっているんです。
アルファードハイブリッドのバッテリー料金を比較する。
まずはじめに、知り合いのディーラーにて、バッテリーの見積りをとってもらいました。
するとなんとびっくり、40,000円以上もしたのです。
こちらが、ディーラーでもらった見積書になります。
内訳はバッテリー本体が38,221円、技術料が4,104円とプレステ4が余裕で買えちゃうぐらい高い見積もりになりました汗。
乗っているオーナーも「ディーラーは高いけど安心だよね」って言ってたはずが、間髪をいれずに「さすがに高すぎやろ」ってすかさずツッコまれてしまいました。
そこで、ディーラーで注文するのはやめてネットにて検索。
「困ったときはAmazonさんやで」ということで、Amazonのサイトで「S55D23R」という検索をかけてみるとやっぱろありました。
それがこちらのバッテリーです。
さすがはAmazon、
ディーラーよりも約1万4,000円ぐらい安く、しかも同じパナソニックのバッテリー。
こちらがパナソニックのハイブリッド専用バッテリーの詳細です。
●ハイブリッド車補機用バッテリー
●.トランク・車室内搭載のための専用設計とした制御弁式(VRLA)バッテリー
●18ヵ月または3万㎞ 製品保証 (何れかの早期到達保証)
●主な適合車種<アルファード>
●取手付き
●ガス(水素)抜き用L型プラグの取付位置が異なりますので、N-S55D23R/H2との互換性はありません。
しかも、ネットで購入しても18ヵ月または3万㎞の保証を受けることが可能です。
ここまで値段の違いがあると、ディーラーで購入するメリットは残念ながらありません。
そこで、バッテリーだけAmazonで購入して、交換はディーラーでやってもらおうと思いましたが、せっかく安く購入したのだから、自分で交換することにしました。
アルファードハイブリッドのバッテリーの交換方法
まず、初期型アルファードの補機バッテリーは、センターコンソールの後ろ側のカバーの中に入っています。
クリップで止まっているのですが、薄刃やクリッパー、またマイナスドライバーにテープを巻いて傷つき防止策をとって後ろ側に引き出しましょう。
コネクターが接続されているので、ツメを押しながら抜きます。
すると見えてきましたね。これが補機バッテリーになります。
取り外す場所は、ステーに止まっている10ミリのナットと、赤いカバーで覆われているプラスターミナル、さらにマイナスターミナルの合計3箇所です。
まず、ステーに止められた10ミリのナットを、同じ10ミリのコンビネーションレンチで取り外します。
少し緩めたら手でも回るのでかんたんに外れます。
もし工具がなくても、100円ショップなどで販売しているもので十分ですよ。
ナットを取り外しすると、ステーの下側にあるフックを外しとってしまいましょう。
次はマイナスターミナルを外します。
違う記事で何度も言っていますが、バッテリーを安全に取り外すコツは、マイナスターミナルから先に取り外すこと。
これは、どんな電装品を取り外すときも一緒。、大事な基本作業です。
そのあとに、赤いカバーで覆われているプラスチックを上に取り外して、プラスターミナル10ミリのナットを緩めます。
全て取り外すことができれば、そのまま後ろ側にスライドさせながら引き出してください。
配線やコネクターなど、スペースは若干狭いのですが慎重に勇気を持って引き出しましょう。
取り付け方法については割愛しますが、取り外した順序の逆で取り付けします。
- プラスターミナルを装着する
- マイナスターミナルを装着する
- バッテリーをステーを取り付けしてナットを締め付けします。
以上でバッテリーの交換方法の説明でした。
バッテリー交換後に気をつけるポイント
まずはエンジンが無事始動できるのかどうか確認しましょう。
そこが一番肝心ですから。
その他、バッテリー交換後に気をつけるポイントは、パワーウインドウの初期化を忘れないこと。
バッテリーターミナルを外すことで、パワーウインドウの「AUTOモード」が初期化され動作しなくなります。※運転席以外。
初期設定のやり方としては、エンジンが始動またはキーがONになっている状態にて、各ドアについているパワーウインドウのスイッチを上に上げながら約5秒ぐらい保持しておくこと。
この初期設定を怠ると、運転席のパワーウインドウのマスタースイッチで、各ドアのパワーウインドウの操作ができなくなりますから。
あと当然バッテリーを切ってしまうと、ラジオやテレビのチャンネルと時計のプリセットが狂ってしまているはずなので確実に復元しておきましょう。
まとめ
あまりの寒さで凍結していたアルファードハイブリッドの補機バッテリー。
これでは、エンジンが始動できるはずありません。
また、7年も使っていると、バッテリーは寿命と判断してもいいでしょう。
もはや、充電したところで復活することもないからです。
例えば、スマホを7年間使っているのと一緒で、いくら充電してもバッテリー本体は回復しないのですから。
ただ、ディーラーで40,000円以上の価格でバッテリーを購入するのは抵抗があるでしょう。
それなら、Amazonや楽天などネットを上手に活用すれば、14,000円以上安く購入することができます。
しかも使っているバッテリーは、同じ国産メーカーであるパナソニックなので信頼ができますし、もし不具合があっても3年間の保証があるのでアフターサービスでも不安はないでしょう。
数千円ならともかく、10,000円以上の価格差があるのなら、もはや選択の余地はないと思います。
また、交換も自分でやってみれば案外かんたんにできますし、それだけ工賃もカットできるのですから。
何事もチャレンジですからね。
はじめはよくても、1、2年後に同じようにバッテリー上がりになり、最悪地方でトラブルになる恐れもあります。
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