日本国内で、いや全世界でもっとも大きな問題となったリコール。
それは、タカタ製エアバッグの異常破裂によるリコールで間違いないでしょう。
国産・外車問わず、たくさんのメーカー、車種で対象範囲でしたが、2017年12月現在でリコール届け出台数に対して、未だに130万台が未改修の状態なんです。
今までもダイレクトメールなどで未実施車両に注意喚起をしていたのですが、ついに国も抜本的な対策を講じることに決定しました。
それは、エアバッグのリコール未実施車両に対して車検を通さない措置を決めたのです。
私のサイトでは、あまりこの手の話題には触れていませんが、日頃からカーメディアを運営していることもあり記事にしました。
多分この制度が始まれば、かなりの確率で車検業者が混乱すると思います。
今回の記事で、エアバッグリコールにおける車検制度について解説します。
目次
エアバッグリコール未実施の車は「車検が通らない」新制度を解説
エアバッグにおける車検制度の背景や目的
タカタ製のエアバッグの問題点は、ガス発生装置であるインフレーターが異常破裂し、金属片が飛び散る不具合が発生しているため平成21年からリコールを実施しています。
ポイント:インフレーターとは?
金属容器に収められた状態でハンドル内に組み込まれており、タカタ製のインフレーターは不具合でこの金属容器が破裂する事故があった。
もちろん改修済みの車両については問題ありません。
その一方で、交換作業の進歩状況は一向に進行しないため、車検のタイミングでエアバッグの交換が終わっていない車両に対しては、車検(中古車新規含む)の申請が承認されず、車検証が交付されないようになったのです。
つまり、ディーラーを含む整備工場で車検が通ったとしても、最終的に車検証を交付する陸運局で跳ねられてしまうのです。
エアバック交換におけるよくある質問
今回の車検制度に対してよくある質問をまとめてみました。
その15日以内で、エアバッグの交換を各販売で実施する必要があり、メーカーが発行する「改善措置済証」が発行されるので、もう一度陸運局で車検証の申請を行います。
ちなみに保安基準適合証とはこちら。
ディーラーや整備工場で発行され、通常発行されてから15日以内に陸運局に書類を提出すれば晴れて車検証が発行されます。
その費用は、車検を受ける各整備工場での判断になると思いますが、再検査したあと、再度15日以内にリコールを実施しなければ無限ループになります。
たとえば、オートバックスやコバックなど一般の車検業者のことです。
たとえば、トヨタ車はトヨタ店で、スバル・ホンダ・日産なども同様です。
ただ、アルファードだからトヨペット店でという縛りはなく、ネッツ・カローラ・トヨペット・トヨタ店などどこの販売店で実施しても問題ないでしょう。
2018年5月以降、リコールが未実施になっている車が、車検に合格できないため、「作業を急いで実施してくれ」と販売店に殺到するはずなのです。
ディーラーも突然の対応に追われパンクする恐れがありますよね(汗)
各メーカーにおけるエアバッグ対象車
ここでは、リコールが対象となっている各メーカーごとの車種について掲載しておきます。
スバル
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
レガシィ | 平成15年4月〜平成16年2月 |
インプレッサ | 平成16年1月〜平成19年4月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
BMW
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
316ti | 平成14年1月〜平成14年11月 |
318ti | 平成14年1月〜平成14年11月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
ダイハツ
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
ミラ | 平成14年12月〜平成19年11月 |
エッセ | 平成17年11月〜平成23年3月 |
ハイゼット | 平成16年11月〜平成22年5月 |
ハイゼットデッキバン | 平成17年1月〜平成19年11月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
トヨタ自動車
アルファードG・V|ハイブリッド平成14年5月〜平成20年3月
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
アベンシス・アベンシスワゴン | 平成15年9月〜平成20年5月 |
アレックス | 平成12年11月〜平成18年11月 |
イプサム | 平成13年4月〜平成20年12月 |
ヴィッツ | 平成14年12月〜平成20年12月 |
ヴェロッサ | 平成12年11月〜平成16年10月 |
ヴォクシー | 平成13年11月〜平成19年5月 |
ヴォルツ | 平成14年5月〜平成16年3月 |
オーパ | 平成14年5月〜平成17年4月 |
ガイア | 平成13年4月〜平成16年8月 |
カローラ | 平成12年7月〜平成18年10月 |
カローラフィールダー | 平成12年7月〜平成18年9月 |
カローラランクス | 平成12年8月〜平成18年10月 |
サクシード | 平成14年6月〜平成20年12月 |
ソアラ | 平成13年4月〜平成17年7月 |
ノア | 平成13年11月〜平成19年5月 |
ブレビス | 平成13年5月〜平成19年6月 |
プロボックス | 平成14年6月〜平成20年12月 |
ベルタ | 平成17年11月〜平成20年12月 |
マークⅡ | 平成12年9月〜平成16年10月 |
マークⅡブリット | 平成13年12月〜平成19年6月 |
RAV4 | 平成15年7月〜平成17年10月 |
WiLL | 平成14年9月〜平成17年7月 |
WiLL VS | 平成13年4月〜平成16年4月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
レクサス
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
SC430 | 平成17年8月〜平成19年12月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
日産
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
キューブ | 平成12年8月〜平成14年8月 |
セフィーロ | 平成13年1月〜平成14年12月 |
リバティ | 平成13年4月〜平成16年10月 |
ブルーバードシルフィ | 平成13年4月〜平成17年12月 |
キャラバン | 平成13年5月〜平成20年12月 |
エクストレイル | 平成年月〜平成年月 |
ティアナ | 平成14年11月〜平成20年12月 |
ダットサン | 平成13年7月〜平成14年8月 |
サファリ | 平成14年1月〜平成19年6月 |
プレサージュ | 平成15年7月〜平成20年12月 |
フーガ | 平成16年10月〜平成20年12月 |
キューブ(Z12型) | 平成20年11月〜平成24年2月 |
マーチ | 平成22年6月〜平成24年3月 |
バネット | 平成16年3月〜平成23年3月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
ホンダ
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
アコード | 平成14年10月〜平成20年3月 |
アコードワゴン | 平成14年10月〜平成19年12月 |
インサイト | 平成20年12月〜平成23年3月 |
インスパイア|セイバー | 平成13年3月〜平成14年11月 |
エアウェイブ | 平成13年3月〜平成22年8月 |
エディックス | 平成16年6月〜平成21年8月 |
エリシオン|エリシオンプレステージ | 平成16年4月〜平成23年3月 |
エレメント | 平成15年2月〜平成17年9月 |
クロスロード | 平成19年2月〜平成22年8月 |
ザッツ | 平成14年1月〜平成19年6月 |
シビック | 平成17年8月〜平成22年8月 |
シビック GX | 平成13年2月〜平成16年11月 |
シビック ハイブリッド | 平成13年11月〜平成22年12月 |
シビック フェリオ | 平成12年8月〜平成17年7月 |
ステップワゴン|ステップワゴンスパーダ | 平成17年5月〜平成21年9月 |
ストリーム | 平成12年8月〜平成23年3月 |
ゼスト|ゼストスパーク | 平成18年2月〜平成23年3月 |
パートナー | 平成18年3月〜平成22年8月 |
フィット|アリア|シャトル | 平成13年6月〜平成23年3月 |
フリード | 平成20年5月〜平成20年12月 |
モビリオ | 平成13年11月〜平成20年4月 |
モビリオ スパイク | 平成14年9月〜平成20年4月 |
ラグレイト | 平成13年10月〜平成16年2月 |
レジェンド | 平成16年9月〜平成23年2月 |
CR-V | 平成13年9月〜平成23年3月 |
MDX | 平成15年2月〜平成18年1月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
マツダ
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
アテンザ | 平成14年3月〜平成19年11月 |
RX‐8 | 平成15年2月〜平成15年6月 |
ボンゴ | 平成16年3月〜平成23年3月 |
ボンゴブローニイ | 平成16年3月〜平成22年7月 |
タイタン | 平成16年2月〜平成22年7月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
三菱自動車
通称名 | 対象となる車の製造年月日の範囲 |
ランサー | 平成15年12月〜平成20年12月 |
アイ | 平成17年12月〜平成20年12月 |
トライカン | 平成18年8月〜平成22年4月 |
デリカ(商用車) | 平成16年3月〜平成23年3月 |
リコール対象車かどうかはこちらから調べることも可能です。
エアバッグリコールのまとめ
エアバッグによる事故の影響は今までで14件、日本国内で異常破裂したのは今まで3件しかありません。
でも言い方を変えれば、3件も発生していることになります。
車検が通らないことばかりに注目されますが、それよりも事故を起こしたときにエアバッグが開かなくなったり、異常破裂して重症を負ってしまうリスクのほうが重要です。
もし、ダイレクトメールが届いているのに面倒がってまだ作業を実施していないなら早めに連絡して交換してもらいましょう。
次の車検を取るつもりなら、結局やらないと車検に合格できないのですから。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
無料一括査定なら最大の「10社」買い取り業者を使って同時に比較ができることができますし、 申込みも1分程度で終わるのでおすすめ。