エスティマ50系のアエラスに乗っている友人からこんな問い合わせが。
「スタンドでオイル交換しようしたら、オイルが全く入ってないって言われたよ」
エンジン内部の潤滑油としての役割を果たしている「エンジンオイル」
全く入っていないということは、潤滑性能が低下するので、
最悪エンジンが焼き付きを起こしてしまいます。
「漏れているのでは?」と思ったので、
すぐに整備工場にてリフトアップして確認しました。
でも、オイルの漏れどころか、
前回交換してから3,000㎞しか走っていないことがわかりました。
疑問に感じたので調べたところ、
2400CCの「2AZエンジンの延長保証」になっているみたいなんですね。
50系エスティマ2.4L アエラスのオイル消費により保証修理
エスティマ オイル消費による修理
エスティマに限らず、トヨタの2400CCの2AZエンジン。
年式によって、エンジンオイル消費する不具合が多発している模様です。
原因は負圧により、エンジンを爆発させる燃焼室までオイルが吸い上げられてしまい、
一緒に燃えてしまい減っていくようなんです。
燃えてしまったエンジンオイルは、やがてマフラーとともに排出されるので、
オイルが減るってわけなんですね。
つまり、今回のオイルが減る原因は漏れるのではなく、燃えるのが正解です。
LINK:エスティマなど 2AZエンジンの修理
保証期間は初年度登録から9年間。
幸い友人のエスティマは、19年車ですのでぎりぎりセーフでした。
エンジン本体下のショートブロックにて対応
内容によって修理方法は細かく分かれていますが、
ディーラーさん曰く、
今回のエスティマはエンジンの腰下。
つまりシリンダーブロックの交換の交換です。
※エンジン本体=上がシリンダーヘッド+下がシリンダーブロック
しかも、新品のピストンキットが組み込まれている
「ショートブロック」の状態での交換です。
不具合があるとはいえ、9年走行したエンジンの、
半分が保証で修理できるのですからラッキーですよね。
せっかくの保証ですので遠慮なく、修理をしていただきました。
ちなみに写真撮影もさせてもらった。
これがエンジンのシリンダーブロックです。
クランクシャフトが見えていますが、
実際にエンジンを見ても、見た目ではオイルが減るような跡はありません。
特別ピストンが摩耗している様子もなければ、
シリンダーが歪んでいるわけでもなさそうですし。
かんたんに言うと、部品単体の不具合のようですね。
延長保証期間が切れるとどうなるのか。
今回、1週間ほど修理で預けましたが無事完了しました。
でも今回は時期的にもラッキーでした。
なぜなら、「延長保証の期間が9年間」と限定されているからです。
エスティマが50系になってはじめてのモデルチェンジは17年、モデルチェンジしたばかりの年式ですと残念ながら保証期間は過ぎてしまっています。
例えば、平成19年式4月登録でのエスティマは、平成26年4月まで保証期間があるので、今回のケースでは保証期間にギリギリ入っているので問題はありませんでした。
一方で、平成17,18年式のエスティマは保証期間が過ぎてしまっているので、どんなにわがまま言おうと、エンジンを有償で修理するしかないのです。
不具合の特定はできているので、原因の追求はかんたんでしょう。
ですが、エンジンの腰下である
ショートブロックを有償で交換するといくらぐらいの見積りになるのか。
ディーラーさんに調べてもらったらなんと、
部品代と工賃を合わせて、50万円以上は負担しなければならないんです。
ほとんどの、エスティマでは問題はないと思います。
また、同じような不具合でもフレームナンバーを先ほどのサイトにて、
しっかりと確認しておいたほうがいいでしょうね。
まとめ
友人も修理した後に言ってしました。
「もし50万円なら修理していなかったわ」と。
それはそうですよね。
今から19年の車を50万円以上かけて修理するには、
リスクが高すぎます。
今回はたまたまエンジンでしたが、
次はミッションが故障するかもしれません。
また、電動パワーステアリングや下廻り不具合が起きるかもしれません。
それなら、いっそのこと修理しないか、
下取りや買い取りをして新しい車を購入したほうが賢い選択です。
幸いオイルが漏れているわけじゃないので、
エンジンの周りが濡れていません。
補充さえしておけば、マイナス査定にもなりません。
それなら、買い取り需要があるこの期間に、
一度、査定価格を出してみてもいいのかもしれません。
できれば、ディーラーには出さないほうがいいでしょう。
2AZエンジンの不具合は、下取り査定をするときも重点的にチェックされるかも
しれませんから。
それなら、ディーラーとは一切関係ない、
複数の業者で査定してくれる、一括査定に依頼してみると、
いいでしょう。
とりあえず今回はラッキーでしたが、
保証対象外であったり、これを機に入れ替えを検討中なら
できるだけ高く買い取りをしてもらい、新しい愛車を購入するという
選択もあるのですから。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
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