新車で購入したグランドハイエースもなんだかんだともう「15年目7回目の車検」を迎えてしまいました。
先日、私のお客さんからそのグランドハイエースの車検を依頼されたのでディーラーで実施してきました。
走行距離数も「15万km」と車としてはそろそろ限界に近いのですが、お客さんは「まだまだ乗られる」と豪語していたので車検を受けることに。
ただそれでもお客さんの不安は「車検を無事取得することができるのか?」
また、「これからも乗り続けることができるのか?」この2点のようです。
結果を先にいってしまうと、最終的に車検には合格しましたが、やはり走行距離と年数には勝てないようで、なんと「25万以上の費用」がかかってしまったのです。
やはり高額車検となってしまたのですねー。
目次
平成12年式グランドハイエースの車検を受けた
13年以上経過した車の重量税が高い:法定費用だけで8万円
まずはなんといっても車検と言えば、「法定費用」ではないでしょうか。
車検が高いと言われている所以は、「税金と自賠責保険料」がかかるからです。
しかもこのグランドハイエース、法定費用だけで8万2,940円かかってしまいます。
実際に内訳を見てみると、
- 自動車重量税:5万4,000円
- 自賠責保険料:2万7,840円
- 印紙代:1,100円
ほとんどが重量税ではないですか!
では、なぜ重量税がここまで高額なのでしょうか?
それは、新車から13年経過した車の重量税は値上げしているからなのです。
※ちなみに現行プリウスは、
重量税15,000円、自賠責保険料27,840円、印紙1,100円の43,940円で、
こうやって考えて見ると、グランドハイエースは87,880円なので約2倍なんですよね。
重量があるうえに、低年式だと重量税が高すぎる。
以上の画像を見ていただたきたい。
元々グランドハイエースは2,000kg〜2,500kg以下クラスですので重量税が4万1,000円と高額です。
さらに、今回の依頼主さんのような、13年以上経過した車の重量税は重課税されるのです。
具体的には新車から13年経過した車に対しては「1万3,000円」も値上げして「5万4,000円」
さらには、もう5年経過した新車登録から18年経過した場合には、「6万3,000円」の重量税が加算されていくのです。
重量税が63,000円で自賠責保険料が加算されてしまった場合には、
トータルで「9万円」を超えてしまいます。
2年に1度の車検で9万円なんて取られていたら、
もう1台軽自動車の車検が取れそうなぐらい、税金で固定費が持っていかれるんですね。
それだけ税金がかかってしまうと、格安車検なんて望めるわけがありません。
それでも、車検を取るというのであれば仕方のない話ですが、ある程度の「出費」を覚悟しなければなりません。
では、もう一方の整備代金について解説していきます。
15年15万km走行した整備代金はやはり高額だった。
15年目の車検ともなると、やはり追加の部品がたくさんでました。
ブレーキパッド前後交換で約2万7,000円、
またドライブシャフトブーツ左右の交換2万5,000円。
その他にも、LLC(クーラント)がラジエーターから漏れていたので交換が必要になってしまった。
ラジエーターの交換費用は6万円と、それだけで追加整備代金は10万円は超えてしまったのです
少しでも交換部品を削ろうと、努力をしてみたのですが車検を合格するためには、削れる整備や部品はありません。
ブレーキパッドもドライブシャフトブーツもラジエーターも交換しなければ、車検には受からないのです。
しかも「ブレーキ」「駆動系」「エンジン」の部品ですので放置するにしても危険なんですね。
やはり、15年経過した車が15万km走ってしまったからには高額修理になることは避けられないんですね。
総額:グランドハイエースの車検整備代金は「27万2,000円」
今回はグランドハイエースの車検整備代金は「27万2,000円」でした。
内訳を見ていみると整備代金18万9,000円、法定費用が8万2,940円と凄まじく車検費用がかかってしまいました。
この結果を見たうえで考えてみると、やはり年数が経過した車は故障するリスクが高いなーっと感じます。
また整備代金ももちろんのこと、古いというだけで法定費用も高くなっています。
時代はエコカーなのは理解できますが、重量税が高くなるってことがどうにも納得がいきません。
でも、ディーラーさんの話では、13年経過した車の重量税が高くなっていること自体気がついている人は少ないんじゃないかと言っていました。
確かに、そこまで大きく取り上げられている話題ではありまえんよね。
エコカー減税などで新しい車の税金が、安くなることは大々的に報じられていますが、
古い車の税金が高くなっている情報は、逆に少ないですしね。
まとめ:新しい車入れ替えタイミングはいつなのか。
入れ替えか、そのまま車検かという問題に対しては、その方の「車」「年式」「走行距離」だけではなく本人の「年収」「生活環境」などにも影響があります。
なので一概には言えませんが、それでも15年経過した車に関してはこれからも乗り続けるのはおすすめはしません。
なぜなら、車検が合格したとしてもこの先2年の間で、故障する箇所が増えるのでと予想されるからです。
ブレーキを直したとはいえ、もう少し経過するとタイミングベルトの交換が必要なり、下廻り、足廻り系のショックアブソーバーやゴムブッシュ関係の交換も必要になってくるでしょう。
しかもグランドハイエースは一つ一つの部品代も高額のため、その都度出費を覚悟しなければなりません。
それならいっその事「入れ替え」してしまったほうがいいと思うのです。
新車ならエコカー減税がありますし、中古車市場だってあるのです。
無責任なことは言えませんが「15万km」超えた車はこれからも故障リスクが高いということもあり、お金がかかることは間違いがない。
まさに「車に乗らされている状態」と言ってもいいでしょうね。
確かに車を購入するより、車検をとったほうが安く済むと思われがちなのですが、減税や自動車保険、新しい車の形状や排気量など、
車検をとったほうが安いとは一概には言えません。
自分や家族にとってより「賢い車の運用方法」を考えていきましょう。
目の前の高額な修理を「当たり前」と思わずに、固定費のかからない車にシフトしていくのも十分にアリだと思いますけどね。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
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