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「修復歴」と「事故歴」の違いと修復歴におけるルールを解説

更新日:

「修復歴」と「事故歴」って何がどう違うんだ!?

すごく似ているようで、微妙に違う修復歴と事故歴という言葉。

車をこれから売却するなら「修復歴」とどういったものかを知る必要がありますし、これから購入するなら「修復歴の有無」を知っておく必要があります。

そこで今回の記事では、

  • 「事故歴」と「修復歴」の違い
  • 「修復歴の定義」と「有り」と「無し」の区別
  • 中古車における「修復歴車」の広告表示のルール
  • 「修復歴有り」の車を間違って買わないための方法

の4点を中心に解説していきます。

似ているようで、ちょっと違う「修復歴と事故歴」 この両者の言葉を混在している方が多いので詳しく説明します。

購入・売却に影響する「修復歴」と「事故歴」とは。

「修復歴」と「事故歴」との違い

まずは結論から、「修復歴」とは、日本自動車査定協会、日本中古車販売連合会が統一している基準で、あくまで車の骨格(フレーム)の部分を修理したり、修正、交換することを指します。

一方で、「事故歴」とはただの造語で、商談などで話に挙がったりはしますが、査定などでは一切事故歴というキーワードは出ません。

このため、査定するときや、中古車選びをしているときに言う事故歴というのは修復歴とイコールになるのです。

ただ、事故歴というと過去に小さな事故を起こしたケースでも該当するようなネーミングなので、基本的には「修復歴有り」「修復歴なし」で判断したほうがわかりやすいのです。

「事故歴」と「修復歴」の違い

「事故歴」と「修復歴」の意味は一緒。
事故歴とは造語であり、査定や中古車の世界では「修復歴あり」「修復歴なし」の2点だけで判断されます。

それでは、違いがわかったところで「修復歴」とはなにかをもう少し突っ込んで説明していきます。

「修復歴の定義」とは一体何?

「修復歴」とは車の骨格(フレーム)の部分を修理したり、修正、交換することを言いましたが、ではその「骨格」にあたる部分はどの構成になっているのでしょうか。

以上の9点の部品、例えば「フレーム」や「ルーフパネル」に修正が入った場合に「修復歴」に見なされます。
※ラジエーターサポートは交換した場合のみ「修復歴」となる。

一方で、フロントバンパーやドアなど外装パーツ、交換しても骨格に該当するわけではないので修復歴に当たりません。

その点を勘違いしているユーザーが多く、事故が一度でもあれば「事故歴有り=修復歴あり」と言い出してトラブルに発展することがあるのです。

修復歴車は「展示場の価格」に記載する必要がある。

修復歴がある車を広告として掲載するには「修復歴の有無」の表示が必要です。

例えば、下記の自動車が「修復歴」あった中古車だと仮定しましょう。

問題点は「修復歴の記載」が全くないこと。

一方で、こちらの広告は修復歴の記載をしっかりとされています。

また、修復歴がある場合には「修復歴の表示」もしくは「修復歴について尋ねられた旨」の付記を記載しておくことが必要なんです。

もちろん修復歴があるのに「修復歴なし」と表示したり、修復歴をそもそも表示していない場合も不当表示となるので、もし中古車展示場で価格のパネル表示には注意しましょう。

「修復歴」の有りと無しの違い

「バンパー」「ドア」「フェンダー」外板パネルは、
骨格に該当するわけじゃないので交換歴があっても修復歴にならない。

「修復歴有り」の車を間違って購入しないための方法

もし、これから中古車の購入を検討するなら「修復歴(事故歴)」があるのかどうか調べてから購入する必要があります。


でも、修復歴があるのかどうかで悩んでいるぐらいなら、はじめから修復歴を売らない販売店で購入するべきでしょう。

例えば、中古車のガリバーなら修復歴(事故歴)のある車をそもそも販売しません。

ですから、購入前に「車の曲がり、歪み」などアライメントが狂っているか心配する必要がありません。

修復歴があっても、素人にはなかなか見分けが付きません。それならいっそのこと「販売しない」と宣言している販売店を利用して修復歴のある車を間違って購入しないようお店選びをすることです。

まとめ

「修復歴」と「事故歴」とは同じ意味であり、事故歴とはただの造語でしかありません。

確かに、「事故歴」のほうが言いやすいとは思いますが、査定の世界でも「修復歴」で基準が統一されています。

いずにしても、車を買うときには「修復歴の有無」を販売店に確認する必要がありますし、車を売るときには「修復歴が有無」を査定士に伝える必要があります。

だからこそ、私は事故車を間違えて購入するかもしれない「個人売買」という販売方法を断固否定しているんですよね。

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