2015年6月、みなさんご存知のとおり、
150系ランドクルーザープラドに待望のディーゼルエンジンが追加されました。
私自身も大好きなモデルで(乗ってみたい!!)
先代モデルの120系から07年モデルを最後に、国内の販売を終了して以来、実に8年ぶりの復活です。
ランクルファンのみならず、クロカンSUVファンの要望など、
市場に応える形でクリーンディーゼルとして登場した新型ランクルプラド。
実際に悪路走行に優れ、舗装路にも強く、かつ燃料代が安いランクルプラドのディーゼルエンジン。
メリットは色々とありますが、現状の問題点、いわばデメリットのようなものを考えてみました。
そこで今回の記事では、150系プラドのディーゼル車を購入を検討している方向けに、現時点でのデメリットを紹介していきたいと思います。
ただ、これから挙げるデメリットの壁さえを超えることができれば、選ばれし者となりクリーンディーゼルの150系プラドを手に入れることができるのです。
目次
新型150系ランクルプラド、ディーゼル車5つのデメリット
車両本体価格がガソリン車よりも圧倒的に高い
ディーゼルかガソリンか悩んでいる方のほとんどの問題点、それが車両本体価格の違いではないでしょうか。
事実、ガソリンよりもディーゼルのほうが値段が高い。
ランクルプラド自体がそもそも高級車なのは間違いありませんが、
1番下のグレードにあたる「TX」でも2.7Lガソリン334万円と比べて、ディーゼルは396万円と、なんと約62万円以上の差にもなります。
しかもさらに上の「TX”L”パッケージ」に至っては、価格差が「90万円」とその差はさらに広がります。
なぜこんなに車両本体価格に違いがあるのか。
それは、現代の排ガス性能をクリアするために、「DPR排ガス浄化装置」や「尿素SCR」など、ガソリンに比べてコストが高い部品がいくつも装備されているからです。
その結果、ディーゼルを選択したくてもガソリン車との価格差に心が折れて、結局ガソリン車で妥協してしまう方が多いのが現状です。
エンジンオイルがガソリン車に比べて高い
ディーゼル車とガソリン車では自動車税など税金面で違いはありませんが、維持・メンテナンス費用は、ディーゼル車のほうが上昇傾向にあります。
例えば、ディーゼルエンジンでは、専用の高性能DPR専用のエンジンオイル、「DL−1 0W−30」が指定オイルになっており、ガソリン車に比べると割高です。
ガソリン車も省燃費オイルである高額な「0W−20」を推奨していますが、比較的安い硬めのオイルである「5W−30」を使っても問題はありません。
また、エンジンオイルの量も、フィルター交換も含めると、ガソリン車は5.9リッター使用することに対して、ディーゼル車は約7.7リッターも使います。
さらに、オイル交換のタイミングについてもガソリン車の1年15000kmに対して、ディーゼル車は6ヶ月または5,000kmとガソリン車よりも早めに交換しなければなりません。
つまり、車が高額になるのはもちろんのこと、維持・メンテナンスコストもディーゼル車のほうが割高になるのです。
排ガスを浄化する「DPR再生」が必要になる
現在のクリーンディーゼルエンジンを実現するには「DPR再生」は絶対に必要です。
DPRシステムとは、排ガスに含まれる「PM(粒子状物質)」を捕捉してクリーンな排気をするための仕組みです。
トヨタでの「ハイエース」ではすでにお馴染みになっており、「トヨエース・ダイナ」など商用車の多くに採用されています。
DPRは定期的に強制再生するためには、高い排気温度が必要になります。
高速走行時には排気温度が高温になるので、黙っていても勝手にDPRの「強制再生」をするのですが、短距離走行を繰り返したり、冷間時の走行が多くなればなるほど排気温度が低くなるため、PM再生が上手に行われないことがあります。
もし、PM再生が不十分になってしまったときには、メーター内のマルチインフォメーションディスプレイに「DPR再生不十分 取扱書を確認し手動再生をしてください」と、表示にドライバーへ排ガス浄化スイッチを押すことを促します。
車を早急に使う必要があるのにもかかわらず、強制再生が必要になり足止めを食らうケースがあるのは結構なストレスになります。
しかも、DPRランプが点灯したまま走行し続けると、エンジン警告灯が点灯する恐れもあるので無駄な修理費用を支払う危険性もあります。
毎日ある程度の距離を走行するドライバーならいざしらず、土日祝日しか走らない、しかも距離も短いちょい乗りドライバーにとって、排ガス浄化装置であるDPR装置はあまり相性が良いとは言えないでしょう。
尿素アドブルーが必要になる
150系プラドはDPR排ガス浄化装置の他に、クリーンディーゼルの目玉として、排ガスを浄化するための尿素SCRシステムがあります。
具体的には、排ガスに含まれるNOxを処理するために、アドブルーと言われる尿素水を定期的に補水する必要があります。
排ガスをきれいにするには「PM」と「NOx」をきれいにするしか方法はありません。
PMは先ほど紹介した「DPR装置」を利用して、NOxは「尿素アドブルー」を補充してクリーンにするのです。
もちろん尿素アドブルーは、トヨタ自動車の部品を扱っている「タクティ」でも販売されています。
尿素アドブルーは、それほど高額な部品ではありませんが、通常のディーゼルエンジンでは不要なことから、意外な維持費がかかるので注意が必要です。
振動や騒音がガソリンエンジンよりもうるさい
前モデルである120系のプラドよりは改善されていますが、
やはりディーゼルエンジンの振動や騒音はまだうるさく感じます。
もともとディーゼル車に乗っていたドライバーなら、まったく気にならないと思いますが、ガソリン車からディーゼル車に乗り換えた場合には、
「ガラガラ音」というディーゼルノイズが騒々しく感じるでしょう。
ただ、エンジンノイズのデメリットよりも、2.8Lエンジンクリーンディーゼルターボの低回転域から一気に加速する駆動力の高さによるメリットのほうが高いので、正直あまり気にならないのかもしれません。
走破性なら同等ですが、エンジンの走破性なら間違いなくディーゼルエンジンを選ぶべき。
その考えは、決して変化することはないでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回の記事では、あえてクリーンディーゼル車のデメリットについて書いてみました。
例えば、
- 車両本体価格が、ガソリン車よりもディーゼル車のほうが約1割ほど高く設定されている。
- アドブルー尿素水や、エンジンオイルの単価が高いのでメンテナンス費用がかかる。
- ガソリンエンジンに比べて、ディーゼルエンジンのほうが騒音や振動がある。
- 「DPR」による排ガス装置が必要になる。
などがあります。
ただ、本当にデメリットと言えるのでしょうか?
確かにガソリン車よりも車両本体価格が高額になるのは大きなデメリットのひとつになります。
ですが、価格の問題さえクリアすることができれば、ディーゼルエンジンのメリットは計り知れません。
しかも、車両本体価格が大きく違うと言ったって、ディーゼル搭載車にはエコカー減税があり25万円前後安く購入できるので、価格差もTXグレードでは35万円ぐらいに縮まります。
そして価格の面さえクリアすることができれるとすれば、ディーゼル車を選ぶドライバーがもっと増えてくるでしょうね。
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