本日の修理依頼はこちら。
「旋回しながら前進すると、フロア下から『カリカリカリ』や『カタカタカタ』と異常音がする」
車種は60系のノアで平成14年車、走行距離は約120,000kmです。
とりあえず詳しく話を聞いてみたところ、
・直進では異常音がしない。
・旋回時だけ、異音が発生する。
・少しずつ異音はひどくなってきた気がする。
・旋回しながら、後退しても異音がしている。
とのこと。
そこでこの記事では、旋回時での「カリカリ音」について、故障原因と修理費用などについて解説していきましょう。
旋回時「カリカリ」と異常音がする原因と対策
「カリカリ」や「カタカタ」音の原因はドライブシャフト
この写真、車をリフトアップして下から覗いている状態なんですが、先に結論からいってしまうと、旋回時に発生する異常音の原因はドライブシャフトからなんです。
ドライブシャフトのジャバラ状になっているプラスチックブーツを外すと、ベアリングが入っているのですが、ここが異音の発生源となっています。
内輪及び外輪とボールのかじり具合が悪く、異音の発生要因となります。
今回の依頼車であるノアだけが鳴るのではなく、とくに平成14〜20年ぐらいのトヨタ車についてはドライブシャフトが非常に故障しやすくなっています。
ちなみに、ドライブシャフト本体を脱着すると、このような形状になっていますが、見た目では故障しているかどうかの判断が全くつきません。
結局のところ、旋回時の異音が発生した場合には、ドライブシャフトを新しいものに交換するしか解消されないというわけなんです。
ドライブシャフトを新品に交換した場合の見積もりを費用
旋回時の異常音を解消するためには、ドライブシャフトの交換が必要になります。
では実際、交換費用はどれぐらいになるのか?
そこで、私の知人がいる某ディーラーにて見積もりを作成してもらったところ、部品代と技術料を含めて『約21万円』と高額見積もりになりました。
内訳は、
・部品代が約10万7,000円
・技術料も約10万3,000円
どちらも高額ですね。。
ちなみに、部品代を少しでも安く抑えるために中古品のドライブシャフトで交換するという方法もありますが、正直あまりおすすめしません。
なぜなら、中古品だと同じように異音がしている可能性があるから。
先ほど言ったように、見た目だけではドライブシャフトの良否がわからないんですよね。
そこで代案なんですが、中古パーツではなくリビルト製ドライブシャフトにて交換することをおすすめします。
リビルトパーツとは?
新しいパーツを組み付けることで、新品と同様のクォリティーを再現して、さらには1年間の保証付きです。
実際に大手ネット通販モールである、『楽天』や『ヤフーショッピング』などでもセット品で2万円程度で購入が可能。
もちろん、ディーラーや整備工場でもリビルト業者と提携しているので、そちらで確認しても問題ありません。
トヨタ純正品にこだわらなくても、リビルトのドライブシャフトにて交換すれば予算はグッと抑えられるんですよね。
修理せずに『買い取り』してみる方法もある。
もちろん、修理するだけが全てではありません。
ドライブシャフト交換のような高額修理をする前に、査定してもらい買い取りしてもらう選択もあります。
たとえば、ディーラーなどではなく一括査定を利用して買い取りしてもらうという方法もあります。
実際に、ノアやヴォクシーなどミドルクラスのミニバンは、はじめてミニバンに乗る初心者の方にも人気があり、買い取りの需要があります。
しかも「ノア」の場合、「ヴォクシー」よりもファミリー向けの落ち着きのあるデザインが特徴で、使い勝手のいい「電動パワースライドドア」や「マルチ回転セカンドシート」などファミリー層にとって使い勝手は抜群です。
その他にも、買い取りしたほうが良い理由もあります。
なぜなら、ドライブシャフトから異音が発生していても減点対象にならないからです。
あくまで、査定対象は外観の傷の状態や室内の汚れ、エンジンの状態などで走行中の異音などは減点対象にはなりません。
実際の査定では、査定士が試運転や走行テストするわけじゃなく、どんなに異常な音が発生していてもわからないんですよね。
それなら、需要があり、査定額がつく前に買い取りしてもらったほうがいいのかもしれません。
いずれにせよ、年式が古いため、
・高額な修理費用を支払って修理する。
・修理を諦め、買い取りに出してみる。
と慎重に考え検討するべきでしょう。
高額な修理費用を支払ってドライブシャフトを交換しても、今後車検やメンテナンスなどでさらにお金が必要になるケースもあるのですから。
まとめ
話は多少逸れましたが、今回の依頼内容であるF60系ノアの旋回時カリカリ音・カタカタ音の原因はドライブシャフトでした。
先述しましたが、トヨタ純正品で交換すると技術料を含めて『20万円以上』必要になるため、高額な修理費用を負担する覚悟が必要になります。
そこで、自分でできることとして、まず『ドライブシャフトのパーツ代を抑える』こと。
たとえば、楽天やヤフーショッピングを利用してリビルト製ドライブシャフトを注文すれば、部品代を半分以上コストカットすることができます。
そして、修理すること自体を辞めて、一括査定を利用して売却してみること。
このタイミングが、新しい愛車に乗り換えを検討してみる時期なのかもしれませんよ。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
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