FJクルーザーに乗っている知人から「エンジン警告ランプが点灯したので見て欲しい！」との連絡がありました。
慌てて電話がかかってきたので、話の詳細を聞いてみました。
エンジンが冷えている朝一発目に始動してみたところ、エンジン警告灯と横滑りランプ（VSC）が両方点灯したらしい（今は消えている模様）
また、今のところ走行に支障は感じていないけど、警告灯ランプが点灯しているのはやはり気持ちが悪いもの。
そこで、知人のFJクルーザーを付き合いのある整備工場に持っていく流れになりました。
この記事では、平成21年式のFJクルーザー（1GRエンジン）の故障診断について解説していきます。
同じような症状で悩んでいるのなら、ぜひ一度見てみてください！
目次
FJクルーザ故障の原因と修理までの流れ
エンジン警告ランプ点灯の概要
まず、点灯した警告灯はこちらの2つ。
エンジンチェックランプとVSCランプ。
現在は消えちゃっているけど、アイドリング中でも点灯しっぱなし状態でした。
オレンジ色のランプとはいえ、点灯すると気になってしまいますよね。
ただ、ランプが消えていても車両本体のコンピューターには故障コードが残っているはずなので、ディーラーで持っている診断機を使って確認してもらいました。
すると、コンピューターに異常コードが入っていたのです。
故障原因は「エミッションコントロールバルブ」
結論から言ってしまうと、故障原因はエミッションコントロールバルブ。
「なんですかその部品は？」って思いますよね。
エミッションコントロールバルブとは、エンジンなどの排気ガス中の有毒物の量を抑制、管理するバルブで、エアポンプによって2次空気を圧送し、未燃焼ガスを燃焼させるとともに、触媒の暖気性を早める機構を指します。
まあ要するに、エンジンをクリーンにするバルブと覚えておけばいいでしょう（適当ですませんｗ）
そして、そのバルブが一瞬固着したときに、エンジン警告灯が点灯する仕組みになっているみたいで、しかも1GRというエンジンの特性上、左右のバルブが2個故障している可能性があるのです。
ちなみに、運転手側はこの部品。
さらに助手席側にも同じようなバルブがボルトで止まっています。
いずれにせよ、故障コードが2個入っているので、両方のエミッションコントロールバルブの交換が必要になるでしょう。
それでは次に、実際に交換にかかる見積もりについて解説していきます。
エンジン警告灯を修理するのに必要な作業見積もりは？
部品交換が必要になるので、診断してもらったディーラーにて交換見積もりを取ってもらいました。
結果的に見積もり金額として「約6万8,000円」
片側約3万4,000円となっており、両方交換が必要になるので単純に2倍となり6万8,000円の見積もり金額になりました。
これは人によって基準はあると思いますが、予想以上に高額な見積もり金額。
やはり1GRエンジンのような左右対称エンジンの場合、パーツが2個あるケースもあるので修理費用は高くなる傾向にあるでしょうね。
新品のエミッションコントロールバルブに交換した
見積もり額を知人に伝えたあとで、部品をオーダー。
注文後、約3日ほどで到着しました。
これがエミッションコントロールバルブ本体。
交換方法はシンプルにボルトを外し取り付けていくだけ。
取り外した不具合部品を見せてもらいましたが、正直言って見た目じゃなんもわかりません。
ただ、専用の診断機ツールなども利用するようなので、素人さんがDIY感覚で交換するのは多分無理でしょう。
交換作業は予定通り、約3時間程度で完了。
試運転してもらったあと、異常が確認できなかったためこれで修理完了となりました。
まとめ
後日、ディーラーから納車後、知人も約2週間程度乗っているようですが、エンジン警告灯の再点灯はしませんでした。
今回の故障は、診断の通り「エミッションコントロールバルブ本体」の故障で間違いないようですね。
実際のところ、警告灯が点灯したままでも走行は可能だったのですが、あまり気持ちの良いものではありません。
もし仮に異常を感じたら、すぐに修理工場にて点検してもらいましょう。
もちろん知っている修理工場があれば、すぐに頼るべきです。
一方で、もし土地勘などがなく、知り合いなどもいなければ最寄りの修理工場をすぐに見つけてもらえる『GooPit』のようなポータルサイトを利用すればすぐに見つかるはずです。
大切なFJクルーザーなのですから、調子が悪いと感じたらすぐに診てもらいましょうね。
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