4WDのアイシスに乗っているユーザーから「走行中のうなり音が酷いので点検して欲しい」という依頼を受けました。
具体的に問診したところ走行中に「ウォーン」と、下廻りから何か唸っているような音で、走行スピードが上がるほど音の周期も早くなるそうです。
そこで、アイシス(ANM15)の走行中の異音について、試運転をしてみた結果不具合原因がわかったので解説していきましょう。
もちろん、故障原因だけではなく、実際に修理した場合の費用についても説明していきます。
アイシス走行中にうなり音がする原因と修理料金
走行中にうなり音がする原因。
まず試運転してみたところ、症状はすぐに確認することができました。
30kmぐらいから発生しはじめて、スピードが上がるほど比例してうるさくなっていきます。
そこで今回の原因です。
うなり音がする原因はリアデファレンシャルの前に装着されてあり赤丸がついてある「電気式ビスカスカップリング」でした。
このビスカスカップリングは、2WDと4WDを電気的に繋げる役割を担っているパーツで、4WD車にしか装着されていません。
ですから、もしFF車で同じような鳴っているなら違う場所に原因があります。
この丸で囲まれた中に、ベアリングが封入されてあり走行することにより少しでも異音が出始めるようなんです。
カップリングを交換したときにかかる費用
修理原因はわかったので、やはり気になるのは修理にかかる料金ですよね。
早速見積もりをとってもらったのですが、その結果、ディーラーでは約110,000円と非常に高額な見積もりになりました。
なぜこんなに高額修理になってしまうのかディーラーに確認をとってみると、ベアリングのみ中身だけ単体交換をすることができず、セット(アッセンブリー)交換するしか手段がないとのこと。
要するにこのビスカスカップリングは「非分解式」になっているんですね。
修理代の内訳をみると、技術料こそ21,600円ですが、部品代が約87,000円とプレステ4の2台分になります
そこで、部品代があまりにも高額なのでディーラーに「中古品のビスカスカップリングはどうだろうか?」と相談したところ、ディーラー整備士さんの解答は「ハッキリいってオススメできない」とのこと。
なぜなら、中古部品も少なからず同じような不具合を持っている可能性があり、しかも部品に対して保証がないからです。
わざわざ安い中古品を使って交換し、すぐまた数ヶ月後に壊れてしまうと時間とお金の無駄になります。
そのリスクを理解しているなら中古品を使っても構いませんが、なるべくなら新品を使って修理するのが1番というアドバイスをもらいました(まあそりゃそうだ)
まとめ
最終的に、ユーザーと話し合い新品にて交換することにしました。
交換作業は、1日ぐらい預ければ終わりますし、もちろんそのあと異音はピタリと消えて静かで快適になりました。
でも、やっぱり辛いのは110,000円という高額な料金ですよね。
年式や走行距離などを考慮して、「今さらアイシスに100,000円以上の費用をかけてまで修理する必要があるのだろうか?」また、「車検も近く高額な車検見積もりになるとどうなってしまうのか?」と悩んでしたが最終的には、腹をくくったようです。
「修理」か「入れ替え」かの判断はいつも難しいのですが、自分が今どれぐらいの修理費用の予算をかけられるのかで判断をしましょう。
修理だけが絶対というわけではありませんし、切り替えて売却という形だってあります。
もしろ、「入れ替え」をする良いキッカケになるのかもしれません。
いずれにしても、自分で後悔のないような選択をしましょう。 思い切って売却という方法もアリなのかもしれませんよね。
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