C-HRのガソリン車は、1.2L(1200CC)エンジンにターボチャージャーが搭載されている、
いわゆる「ダウンサイジングターボ」と言われているのですが、
実際、低排気量ながらパワフルに走行してくれるのでしょうか。
私のような昔の人間の感覚ですと、
1.2Lの場合、パワー不足や加速性能など、どうしても不安を感じてしまいます。
そのあたりの疑問に思っていたので、
走行テストをした感想を含めて、記事にしていきたいと思います。
C-HRの1.2Lターボ車の基本スペックは?
実際に走行してみた感想は?また、8NRエンジンの特徴なども書いてみました。
C-HRのダウンサイジングの1.2Lターボ車の実力は?
1.2L直噴ターボエンジンの基本スペック
C-HRのガソリン車の基本スペックとして、1.2L(1200CC)、8NR−FTS(直噴ターボ)エンジンを搭載しています。
ハイブリッド | ガソリン | |||
---|---|---|---|---|
グレード | G | S | G-T(ターボ) | S-T(ターボ) |
排気量 | 1800CC | 1200CC | ||
全長/全幅/全高 | 4,360/1,795/1,550 | 4,360/1,795/1,565 | ||
駆動方式 | FF | 4WD | ||
価格 | 2,905,200 | 2,646,000 | 2,775,600 | 2,516,400 |
価格※寒冷地仕様 | 2,933,280 | 2,674,080 | 2,799,360 | 2,540,160 |
つまりガソリン車を選んだ時点で、「4WD」と「ターボ」は必ずついてくるものなんです。
C-HRのターボチャージャーの特徴は、1500rpmから4000rpmにかけて最大180N・mを生み出すのが特徴です。
つまり1.8L並みの最大トルクなんですね。
同じ排気量、同じエンジンではオーリスが挙げられますが、オーリスがプレミアムガソリン(ハイオク)仕様に対して、
C-HRはホンダのヴィゼルやマツダのCX−3など国内競合モデルがレギュラーであることを考慮して、レギュラーで使えるようにしています。
ただ残念なのが燃費。オーリス(FF)の19.6km/Lという燃費に対して、
C-HRは4WDしかないということもあり、15.4km/Lと大きく負けていることから、
燃費の悪さをレギュラー仕様にすることで燃料代を安くして、マイナス分をカバーしているとも言えますよね。
C-HRのターボには、水冷式のインタークーラー、
軸と直交する向きに流体が流れるラジアルタービンを採用しています。
また、ターボエンジンにはコストの問題からアイドリングストップ機能の設定はありません。
新制御のCVTが搭載
1.2L直噴ターボエンジン用に、CVTも新開発されました。
アクセル操作からドライバーの要求する駆動力を算出。
その駆動力を最適に実現できるエンジントルクと変速比を決定し制御。
また、AI-SHIFT制御により、Dレンジでスポーツモードを選択することで、
コーナー入り口での減速度に応じた、最適なギヤへシフトダウンすることが可能になりました。
ちなみに1.2ターボには、マニュアル感覚で操作できるシーケンシャルシフトが採用されています。
※ハイブリッドはパドルシフト。
C-HRの走行テストをした感想
ひと通り走行テストしてみた感想としては、
ゼロスタート発進時の加速感は、ハイブリッドのほうがモーターアシストの影響でスムーズですが、
車速が上がるにしたがって、ターボ車のほうがよくエンジンのレスポンスが高くなります。
最大トルクを低回転から高回転まで出すことができるので、
エンジン回転数も、1500rpmから4000rpmまで、フラットに185N・mという1.8L並みのトルクを生み出しているので、
1200CCとは思えないほど伸びやかに加速していきます。
特に低回転域では1.8L以上のトルクを感じることができました。
発進から加速までのレスポンスも良く、気持ちよく走行するのができます。
これは、新型プリウス同様にTNGAというプラットフォームを使っているのが影響しています。
リアの足回りをダブルウィッシュボーンにしたことも、
走行性能に好影響を及ぼしているんですね。
ターボ車と聞くと、どうしても回転数が高くなりうるさく感じると思いますが、
静粛性を意識しているのか、あまり昔からあるような騒音は感じませんでした。
ターボ車のエンジンオイルの種類
あと気になるのが、ターボ車のエンジンオイルメンテナンスですよね。
ターボ車と聞くと、比較的硬いオイル(10W−30)など使ったほうがいいのでは?
と思ってしまいますが、基本的にはトヨタのダウンサイジング用のエンジンオイルである、
ターボ専用の0W−20であるエコターボオイルを使用することが推奨されています。
また0W−20(SNグレード)、5W−20(SNグレード)、5W−30(SNグレード)を使っても、
故障したりすることはないとのこと。
オイルメンテナンスの時期としても、今までNAエンジンと同様に、
「1年15000kmどちらか早い方でオイル交換する」という、
通常の使用方法でメンテナンスをしていれば、問題ありません。
また、ターボ車だからと言って、
アフターアイドリングは全く必要はないようですね。
まとめ
C-HRの1200CCターボ車の特徴を挙げるとすれば、
- 1.2Lの低排気量にしては、1.8L並みに走る!
- オーリスのターボとは違い、レギュラーガソリン仕様なので燃料代が安くできる。
- オイルメンテもNA車と同じなのでランニングコストが安い!
など、意外とメリットが沢山ありました。
またそれも踏まえたうえで、走行テストや基本スペックを照らし合わせると、
- 燃費重視のハイブリッド
- 降雪地域での走行や、走りの楽しさを求めているなら1.2ターボ4WD
と選択するのがベストでしょう。
1.2ターボの2WDが発売されれば選択肢もまたちょっと違いますが、
現時点では、グレードの構成がシンプルな分、選択に悩むことは少ないかもしれませんね。
ダウンサイジングターボと言っても、
力不足や、ドライバビリティに不満は特に感じませんでした。
逆に「1.2Lの低排気量でよくここまで高いレベルに仕上げたなー」ってびっくりするぐらいでした。
どちらにせよ、まずは試乗してみて自分で体感してみるべきですけどね。
C-HRを購入する予定があるなら、
今ご自分が乗っている愛車がどれぐらいの買い取り評価額が提示されるのか、
ディーラーとの商談前に知っておくべきではないでしょうか?
私も以前、新車を購入するため、自分の乗っていたプリウスをディーラーに下取りをお願いしましたが、
予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
ですから、下取りは一旦保留にしてインターネットで「車一括査定」を申し込み、
複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がつきました。
また、「概算金額」も先に教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
いまや買い取り額は新車の値引きの調整弁として欠かせない存在です。