「パワーウインドウをAUTOで上げると、全部閉まったはずなのに、なぜかドアガラスが下がってきてしまう・・・」
実際に、知人から送られてきた動画を見てみると、確かに一旦上昇し全部しまったあと、中間ぐらいまで反転してしまうのです。
ちなみにこの症状は、手動で動かすマニュアルモードでは一切発生せず、オートモードで操作したときだけです。
つまり、今回はパワーウインドウを利用したときのみに起こる故障なんですね。
そこでこの記事では、パワーウインドウを使って操作するとガラスが途中まで下がってきてしまう問題について、解決策を考えていきましょう。
目次
パワーウインドウをオートで閉めると反転する不具合
パワーウインドウを操作してドアガラスが上げると何故か下がってしまう。
まず、故障原因を掴むためには、確実な現象確認が大事。
そんなわけで、知人から送られてきた動画にて確認してみます。
どうでしょう?
このようにパワーウインドウが上昇し、完全に閉まりきったときに反転し中間ぐらいまで下がります。
この動きは一体何を意味しているのでしょうか?
ちなみに、今回知人の車で起こった不具合は「運転席側のスライドドア」なんですが、フロントドアでも、リヤドアでも運転席でも助手席でも、パワーウインドウ付き車ならどの車種でも起こり得る不具合なんですね。
症状が出る要因は、挟み込み防止装置が働いているから。
なぜパワーウインドウがこのような動きをするのでしょうか?
その理由は、安全装置である挟み込み防止装置が働いているから。
挟み込み防止装置とは、パワーウインドウをAUTOで閉めたときに、何らかの抵抗を検知した場合、自動的に中間ぐらいまで窓ガラスを下げる機能です。
たとえば、小さな子供やワンちゃんネコちゃんなどペットが、誤って腕や頭などを入れたままパワーウインドウを閉まると非常に危険です。
大怪我するだけではなく、命の危険すらあります。
実際、JAFが作成した動画になりますが、挟み込み防止装置機能がない(パワーウインドウAUTO機能がない)車種では、大根やごぼうが真っ二つに切れるぐらいの破壊力があるんです。
一方で、挟み込み防止装置機能がある車種では、窓ガラスに抵抗を感じると安全装置が働いて、自動で中間ぐらいまで窓ガラスを下げます。
つまり、今回の症状に関しては、挟み込み防止装置が働いているおかげで、パワーウインドウが誤作動してしまっているんですね。
故障原因はガラスレールに入っているガラスランゴム
ではなぜ、手や腕や頭など、何も障害物がないのに、パワーウインドウが誤作動してしまうのでしょうか。
その理由は、ドアガラスのレールに入っているガラスランチャーゴム(以降ガラスラン)が主原因なんです。
パワーウィンドウの窓枠にあるガラスランが、経年劣化により硬くなったり、汚れたりして、ドアガラスがうまく滑らなくなるためです。
つまり、
↓
ガラスランが(汚れ&硬化)しているおかげでガラスレールに抵抗を検知。
↓
なにかが挟まっているとパワーウインドウが認識してしまう。
↓
安全装置が働き、自動で中間ぐらいまで下げてしまう。
といった流れで起きている症状なんですよね。
ガラスランを交換するか給油してみる。
では、症状を改善するにはどうすればいいのでしょうか。
もっとも確実なのは、症状の出ているドアのガラスランを新品に交換すること。
当然、新品なのでゴムの材質がとても柔らかくなっています。
車種によりますが、各ドアに対して1万円も払えば新品に交換することができるでしょう。
でもその一方で、お金を掛けずに症状を改善するためには、ガラスランのレールに潤滑スプレーを塗布して滑りを良くするという方法もあります。
たとえば、ワコーズのフッソオイルなどはゴムを傷めず、さらに高潤滑で、さらにはべとつかないため、非常に便利な多目的スプレーです。
使い方としては、症状の出ているガラスランのレールのゴミを取り除き、均一にスプレーするだけ。
ある意味、部品交換するよりも手っ取り早く、すぐに症状の改善が可能。
いずれにせよ、まずフッソオイルのような潤滑スプレーで試してからでも、新品にて交換するのは遅くはないでしょうね。
まとめ
今回動画で紹介した、パワーウインドウが上昇したあと、自動的に中間ぐらいまで下がってしまう不具合の正体は、ドアガラスランの汚れや硬化が原因です。
なので、症状を改善するには、ガラスランの隙間にフッソオイルなど高潤滑スプレーを塗布をしてみることからはじめてみてください。
もちろん、裏を返せば安全装置が確実に動作している何よりの証拠でもあります。
いずれにせよ、そのままでは使い勝手が悪いのは確実なので、早めに修理しましょうね!
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