年数が経過した車を維持するのは結構大変なんですよね。
なぜかというと、車は時間の経過と共に、
- 故障増加のリスク
- 税金負担増加のリスク
- 修理不能のリスク
など、様々なリスクと付き合っていかなければならないからです。
もちろん、自分が旧車やクラシックカーをあえて保有、維持しているのなら全く問題はありません。
このような強者のカーオーナー達は、リスクを承知の上で保有しているわけですから。
でもその一方で、好きでもなく年数が経過した車を保有している場合は、この3つリスクをしっかりと認識しておく必要があり、知らなければただ損をするだけなんですよね。
そこでこの記事では、先ほど挙げた3つのリスクについてもう少し詳しく解説します。
目次
年数が経過した車を維持するための3つのリスク
経年劣化が多く故障が部位が増えてくるリスク
車の年数が経過すると、当然各部品は劣化し故障が増えていきます。
わかりやすいところでいえば、
- エンジン・ミッション・ステアリングオイル
- ブレーキ・オートマチックフルード
- バッテリー
- ベルト
- ブレーキ
- エアクリーナー
など、定期交換部品・消耗品はもちろん、車種によってはタイミングベルトの交換が必要な車もあります(古い車ほど、タイミングベルトが標準装備されています)
また定期交換部品以外には、とくにゴムやプラスチックのパーツは要注意。
タイヤなどはもちろん、ショックアブソーバを含めた足回りの各部に装着されているゴムブッシュ関係など、時間とともに劣化しギシギシと異常音の原因となります。
もちろん、現在の国産車の進歩は素晴らしく、5年10年ぐらいで致命的なダメージを負っていることは滅多にありません。
しかし、時間と共に車が故障していくことについては変わりありません。
13年目をキッカケに車の税金が高くなる
車の年数が経過すると、国から重課税を負担させられる羽目になります。
とくに、13年目を境に高くなります。
項目としては、車検を受けるたびに支払う重量税と、毎年4月に発生する自動車税の2種類です。
重量税は2段階アップで高くなる。
車検ごとに支払う重量税は年数によって2段階アップする仕組みになっています。
しかも重量税の上がり方は結構エグく、13年経過した車は20パーセント以上も高くなります。
さらにいうと、18年経過した車は30%以上。
重量区分よって分けると以下のようになります。
車両重量 (車検証参照) |
2年(車検)3ナンバー、5ナンバー | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
エコカー減税 | エコカー減税以外 | |||||
エコカー | エコカー以外 | |||||
免税A | 免税B | (減税75%・50%も含む) | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | |
500kg以下 | 0 | 2,500 | 8,200 | 11,400 | 12,600 | |
1,000kg以下 | 0 | 5,000 | 16,400 | 22,800 | 25,200 | |
1,500kg以下 | 0 | 7,500 | 24,600 | 34,200 | 37,800 | |
2,000kg以下 | 0 | 10,000 | 32,800 | 45,600 | 50,400 | |
2,500kg以下 | 0 | 12,500 | 41,000 | 57,000 | 63,000 | |
3,000kg以下 | 0 | 15,000 | 49,200 | 68,400 | 75,600 |
重量税の区分分けを見ても、エコカー車を推進しているのは間違いなく、古い車を課税させる流れは止められそうにもありません。
自動車税も高くなっている。
もちろん自動車税も高くなります。
自動車税はガソリン車とディーゼル車で分けられ、重量税ほどではありませんが13年を境に高くなります。
車種 | 自家用車 | 13年超えガソリン車 11年後超えディーゼル車 |
|
---|---|---|---|
乗用車(総排気量) | 1.0L以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1L超〜1.5L以下 | 34,500円 | 39,600円 | |
1.5L超〜2.0L以下 | 39,500円 | 45,400円 | |
2L超〜2.5L以下 | 45,000円 | 51,750円 | |
2.5L超〜3.0L以下 | 51,000円 | 58,600円 | |
3.0L超〜3.5L以下 | 58,000円 | 66,700円 | |
3.5L超〜4.0L以下 | 66,500円 | 76,400円 | |
4.0L超〜4.5L以下 | 76,500円 | 87,900円 | |
4.5L超〜6.0L以下 | 88,000円 | 101,200円 | |
6.0L超 | 111,000円 | 127,600円 |
※ガソリン車は13年経過、ディーゼル車は11年経過で自動車税アップ
上がり幅は重量税の方が大きいのですが、一方で注意が必要です。
それは、自動車税は毎年支払うということ。
重量税は車検ごとに支払うので3ナンバー5ナンバー車は2年に1回でいいのですが、自動車税はそうはいきません。
4月になった時点で支払う義務が発生するので、毎年税金を多く払う必要があります。
ただ「年式の古い車を所持している」というだけの理由だけでなんです。
部品の供給がなくなってしまう。
年数が経過して古くなったとしても、お金をかけてしっかりとメンテナンスさえすればいつまでも乗られる。
こんな意見もあるかと思います。
ただし、現実にはそううまくいかない場合もあります。
それが、メーカーや車種によって部品の供給が完全にストップする場合があるのです。
どんなメーカーでも、ヘッドライトやブレーキなど交換必要性が頻繁に起きる部品についてはいつまでも部品供給があります。
また、プリウスのような明らかに販売を多かった車についても、部品の供給に困ることはないでしょう。
しかし問題なのは、あまり売れなかった車で頻繁に出ないような部位については、部品の供給が完全にストップされる場合があります。
なぜなら、メーカー側もいつまでも売れない部品については、ただ過剰在庫になる恐れがあるからです。
当然メーカーも、ひとつの部品を作るにはコストがかかります。
できるだけコストを抑えたいと思うのは当然です。
毎日ディーラーから発注を受ける部品と、一年に一回しか発注を受けない部品。
両者では部品の生産数が違うのは当然です。
最悪なのは、車検に関係のある部品の供給も完全にストップすることがあることです。
例えば、エンジンオイルの漏れを抑えるオイルシール。
また、ブレーキの制動に影響を及ぼす、ブレーキシリンダーキットなど、車検が通らないのに部品も存在しないなんて事態になることもあります。
年数が経過した車に乗っている、修理代さえ払えばなんとかなると思っているかもしれませんが、実はお金があってもどうしようもない場合もあるのです。
まとめ
愛車は保有している年数の経過とともに、
- 車が経年劣化し修理代は高くなる
- 年数とともに税金の負担が増える
- 部品の供給が止まり修理することすらできなくなる。
など、リスクが増えていきます。
そのリスクと覚悟をもって付き合っていくことができるのでしょうか?
とくにその傾向が顕著に現れるのが、2年に1回行われる車検。
1・2回目よりも、5・6回目の負担額が倍々ゲームのように増大していくので、あまりにも年数の経過した車を保有し続けること自体、リスクを背負っているという認識を持っておいてくださいね。
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