この記事では、『フルモデルチェンジ』と「マイナーチェンジ』の違いについて解説しています。
車の情報やネットや雑誌でみると、よく飛び出してくるのがこの両者の言葉。
一般的に「モデルチェンジ」と言われているものには、車検証に記載されている車両型式の変更が伴う「フルモデルチェンジ」と変更がない「マイナーチェンジ」とがあります。
車の知識が多少あるなら「そんなの知っているよ!」というに決まっていますが、あまり詳しく知らない方の中には両者の違いがわかっていないという方も多いはずです(実際、車が好きである私の嫁も知らなかったですw)
とくに新車をこれから購入しようとする方は、モデルチェンジの時期に合わせて購入スケジュールを組み立てていく必要があるので、両者の違いを明確に知っておく必要がありますよ!
目次
フルモデルチェンジとマイナーチェンジの違い
フルモデルチェンジは設計から見直す「大改良」
フルモデルチェンジとは、車の大きな枠組みこそ変更がないものの、見た目はもちろん、システムや制御など設計から大きく見直される「大改良」と言ってもいいでしょう。
たとえば、トヨタの大型ミニバン「アルファード」の場合、初代モデルから現行モデルまで2回のフルモデルチェンジを実施しています。
↓フルモデルチェンジ
2代目モデル:2008年〜2015年
↓フルモデルチェンジ
3代目モデル:2015年〜
フルモデルチェンジなので、それぞれ車検証に記載される車両型式も当然、
・2代目モデル:ANH20・25、GGH20・25
・3代目モデル:ANH30、35、GGH30・35
と、変更になります(10・15や30・35の違いは2WDと4WDの違い)
似たような例を挙げるとすれば、フルモデルチェンジとはiPhone8からiPhoneXになったようなもので、iPhoneという名前を残したままナンバリングタイトルに変更が加えられるイメージをもっておけばいいでしょう。
ちなみに注意点として、フルモデルチェンジされた前のモデルは、在庫でも残っていない限り新車として販売されることはありません。
もしフルモデルチェンジされる前のモデルが気に入っているなら、新型に移行する前に購入するべきなんですね。
新車として発売されなくなるこれらのモデルは、今後は中古車市場へと流れていくようになっています。
あと、一般的にモデルチェンジの期間は、昔は4年に1度のワールドカップぐらいのペースでしたが、今では6年に一度、さらに長いものでは10年間モデルチェンジがなしという車もあります。
マイナーチェンジは多少の変更を加えられる「小改良」
マイナーチェンジは「小改良」とも言われており、車両型式には変更はないけど、装備の充実や追加など、多少の改良が加えられたモデルになります。
よくマイナーチェンジ前のモデルのことを「マイナー前」、マイナーチェンジ後のモデルのことを「マイナー後」などと言ったりもします。
たとえば、30系アルファードの場合、2015年〜2017年11月まで前期モデルでしたが、2017年の11月からは後期モデルに変更になっています。
しかしその一方で、次期アルファードのモデルチェンジが決定しているわけではありません。
もしかして、2019年頃にはまたマイナーチェンジする可能性も十分に考えられます。
すると、現在後期型と思われていたモデルは、実は中期型だったなんてことも十分に考えられます。
その理由は、先ほどから言っているようにモデルチェンジの期間は決められていないからです。
実際、同じトヨタ車のラージサイズミニバンであるエスティマは、2006年からモデルが変更されておりません。
エスティマアエラスだけでも、2度のマイナーチェンジが加えられています。
さらに他のメーカーの話をすると、今をときめくジムニーの前のモデルは1998年から2018年まで『20年間一度もモデルチェンジしていない』のです。
ちなみに、ジムニーはマイナーチェンジするごとに「2型、3型」と数が増えていき、最終的なマイナーチェンジモデルについては「10型」というニックネームで呼ぼれていました。
それはつまり、9度のマイナーチェンジを経て、10代目になったということなんですよね。
先ほどのiPhoneの話ではありませんが、マイナーチェンジとはiPhone7がiPhone7+になったようなもので、車に詳しくない方は見た目の違いや変更点など、わからないことがほとんどなんですよね。
モデルチェンジやマイナーチェンジをすることなく終わる車もある。
新車で発売されるすべての車種が、モデルチェンジやマイナーチェンジをするわけじゃないんですよね。
結局のところ、モデルチェンジやマイナーチェンジするかどうかは、どれだけユーザーに売れたかどうかで決まるから。
つまり、ユーザーに需要があったかどうかが全てなんです。
たとえば、1度もフルモデルチェンジすることなく1代で消えた車をトヨタ車で挙げると、アレックス、ファンカーゴ、カレン、アバロン、プロナード、クルーガー、ブレイド、キャミ、デュエット、プログレ、ブレビス、ガイア、ナディアなど数え上げればキリがないです。
また、たった1度のモデルチェンジだけで3代目まで到達できなかったモデルを挙げると、ポルテ、ラクティス、ウィッシュ、アイシス、マークXなども2代で大リストラの憂き目にあっています。
ただ今、人気絶頂であるヴェルファイアやアルファードも近い将来多分どちらか1車種に絞られるはずです。
また、『ハイブリッドカーのワゴンがあったらいいよね』とユーザーからたくさんのニーズがあったのにも関わらず、生産打ち切りが有力のプリウスαのような可哀想な車もあります。
そう考えると、モデルチェンジやマイナーチェンジの噂をされるだけある程度人気があるモデルだということを誇ってもいいのではないでしょうか。
まとめ
現在は車が売れなくなったことにより、開発費もかけられないという理由から、モデルチェンジのペースが長くなってきています。
また、モデルチェンジ自体を少なくしてマイナーチェンジを繰り返し行う車種もあります。
個人的な意見を言わせてもらえられば、モデルチェンジがなく生産打ち切りになってしまえば、知り合いと同じ車種で「被る」こともなくなるので、結構嬉しかったりもするんですけどねw。
そのあたりの考え方は人それぞれでしょうが、いずれにしても、フルモデルチェンジとマイナーチェンジの違いを理解しておくことは、この先車を購入するときに必要な知識です。
自分の狙っている車種が現在「どの時期」に来ているのか、動向を注目していれば正しいタイミングで新車を購入できるかもしれませんよ。
関連記事です。
モデル末期と新型モデル、どちらのモデルの値引き額が期待できるのか記事にしています。
-
新型車と最終モデルどちらが大幅値引きが期待できるのか。
モデルチェンジしたばかりの新型車と、モデルチェンジ前の最終型の新車、どちらがより多くの値引きがあるのでしょう? 新型車が発売された直後は、最終モデルの在庫が残っていることもあるので、両方購入を検討する ...
個人的には、旧型モデルのほうが気に入っているなら、新型に切り替えるタイミングで購入を狙いましょう。
-
生産が終わる最終モデルの新車を買うメリットとデメリット
生産終了する「モデル末期の新車を購入するのは正しい選択か?」 新車を買うときに意外と難しいのが「いつ買うのか」というタイミングです。 事実、早かろうが遅かろうがいずれ型落ちすることは決まっているのです ...
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
そこで、下取りを一旦辞めてネットから「車一括査定」を申し込み、複数の業者から同時に査定してもらったところ、最大で234,000円の価格差がついたのです。
しかも、はじめに「概算金額」から教えてくれるので、自分の車の「相場価格」もかんたんに知ることができる。
無料一括査定なら最大の「10社」買い取り業者を使って同時に比較ができることができますし、 申込みも1分程度で終わるのでおすすめ。