私の知人から「ヒーターが効かないので点検してもらいたい」とお願いされました。
詳しく話を聞いてみると、以前から走っている最中にヒーターの温度が低い気がしていたので、メーターをみると、なんと「水温計」のゲージが上に振り切っていたとのこと。
つまり「オーバーヒート」していたのです。
私も試運転をしてみて、すぐに現象は確認することができました。
慌ててエンジンルームを開けてみると、なんこ焦げた煙の臭いがあり只事じゃない様子。
しかも「ポコポコ」と水が沸騰したような音も聞こえたので、エンジンの冷却水系統の故障だとすぐにわかりました。
冷却水の量を点検してみると、水も減っているのでこのままでは取り返しがつかなくなると危険を感じて、いつも修理に出しているディーラーに診てもらうことにしました。
診断結果は思った以上に重症で、エンジン本体の上半分「シリンダーヘッドが亀裂した」ことにより、オーバーヒートした模様です。
シリンダーヘッドから冷却水が吹き返す原因と交換費用
シリンダーヘッドの亀裂が原因でオーバーヒートをした
車はディーゼル車のマークⅡ、年式も古く走行距離も10万kmを超えていました。
こちらはシリンダーヘッドの分解図なります。
オーバーヒートをする原因は、このシリンダーガスケットが当たりが悪く抜けているか、またオーバーヒートをしたまま走行し続けてヘッドに亀裂が入り、冷却水が逆流して吹き返しをしている可能性があるとのこと。
ガスケットの当たりが悪いだけでは単品交換で治りますが、今回のケースでは、シリンダーヘッド本体から亀裂が入っていたびで、ガスケットではなくヘッド本体が必要になるとのことです。
ヘッドを分解している途中の作業を見学してみた。
せっかくなんで、シリンダーヘッドの分解作業を途中まで見学させてもらいました。
ディーゼル車のマークⅡは、ヘッドを脱着する際にタイミングベルトの取り外しが必要になります。
ベルトを脱着するもの困難極まりない作業なので、半日作業になります。
しかもディーゼルターボ車なので、ターボの分解やマフラーの脱着、吸気管であるインテークマニホールドや排気管であるエキゾーストマニホールドの脱着も必要になります。
さらに、その他の補機類の脱着だけでも、かなりの手間になります。
こちらが脱着したあとのシリンダーヘッドの裏側。
パックリと亀裂が入っていることがわかりますよね。
もちろん、このようにシリンダーヘッド本体に亀裂があれば、修理する方法は存在しないのでシリンダーヘッド本体が交換になります。
シリンダーヘッドの修理見積もり
では、シリンダーヘッドの交換修理見積もりをディーラーに頼みました。
結果としては、想像を遥かに超えた修理金額でなんと「300,000円オーバー」になってしまったのです。
今回、シリンダーヘッドにはトヨタ純正品ではなく、リビルト部品を採用しています。
リビルト部品とは、日本語でいうところの再生部品のことです。
基本的には機能部品(メカニカル・パーツ)を完全な形に再生することです。
原則的にボルト1個、ナット1個まで分解し、洗浄し、悪いところがあれば新品部品に交換したり機械加工し組み付けられ、入念なテストを重ねた上で商品化されます。via - リサイクル部品とは|ユーパーツ
また、リビルト部品は、純正品よりも安く入手することができるので、中古品を使うよりも故障のリスクが少なく、耐久性もあるので1年間の保証もついています。
一応、リビルトよりも安い「中古エンジン」の交換をしようと思いましたが、調べてみたところほとんどの中古エンジンが20万kmと突破しているのと、ディーゼルエンジンの中古パーツの相場が異常なほど高額だったのでメリットがほとんどないと判断。
最終的には、リビルトシリンダーヘッドでの見積もりになりました。
※ちなみに20万km走行の中古エンジンの価格は約12万円でした。
まとめ
30万円という高額見積もりになってしまったので、最終的には修理せずに廃車するという結論になってしまった。
確かにそうかもしれません。
平成6年車ぐらいの古い車ですし、今回高い修理代を支払ってシリンダーヘッドを交換したとしても、また別の箇所の故障があるのかもしれません。
また、2年に1度の車検を受けるたびに、修理金額や法定費用が高額になってきたことも結構なストレスだったようで、知人の中でもかえって踏ん切りがついたとのこと。
確かに長年乗っていると愛着が湧いてきますが、故障リスクと修理費用のリスクを同時に考えると闇雲に修理するのは考えものですしね。
そこで「廃車」という結論になったわけですが、ただ廃車にするだけなら手数料が取られてしまいます。
ディーラーや修理工場にもよりますが15,000円ぐらいから多い業者で50,000円ほど。
それなら、廃車をディーラーや修理工場に依頼するのではなく、不動車買い取りの「カーネクスト」を利用してみればいかかでしょうか。
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もちろん、余分に支払った自動車税も返金されます。
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