予算の問題もあり、どうしてもユーザー車検にいかなければならなかった。
でも、陸運局で直接車を持ち込み、車検場でテスターを測定してみたところ排ガスの測定値がオーバーして車検が通らなかった。
「排気ガスが基準値をオーバーしたら車検に不合格なる」という事実を知らない方、実は結構多いと思います。
ここでは、排気ガスの基準となる、CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)の数値がオーバーした場合、どんな方法で数値を下げることができるのか。
ディーラーや民間工場でもやっている4つの方法を具体的に解説します。
すぐ実行できるものから、専用の工具な必要なものまであるのでじっくり読んでみてくださいね。
目次
排ガスの基準値オーバーしたときにできる4つの方法
ちなみに、排ガスの基準値はどれぐらいなのか。
- CO:1%以下
- HC:300ppm以下
もし、この数値を超えてしまった場合、いかなる理由があっても車検に合格することはできません。
しばらくアイドリング状態で放置しておく。
排ガスを測定するときの基本的な作業として、エンジンが冷えている状態ではなく完全暖気した状態で計測したほうが数値が安定します。
なぜなら、エンジンが暖気前の状態ですと、測定値が高くなる傾向があるからです。
ディーラーや民間工場でも、排ガスを測定時は最低でも10分ぐらいはアイドリング状態にしておいて測定するので、もし排ガスの基準値がオーバーしたなら試してみて欲しい。
ガソリンの添加剤を入れる
CO・HCの測定値が高いということは、エンジンの状態があまり良くないことを意味しています。
そこで、もっとも即効性がある解決方法として、エンジンの添加剤を入れると効果的です。
例えば、こちらのカストロールの添加剤なら、燃料満タンにしたタイミングで給油口に入れるだけ。
本当にそれだけで、排ガスがある程度クリーンになります。
実際に数値としても現れ、排ガスの基準から少しだけオーバーしてるぐらいなら添加剤を入れるだけで車検に合格することができるはず。
ただ、即効性はあっても根本的な解決方法ではないので、車検に受かったあとエンジンの再点検したほうが良いかもしれません。
スパーク(点火)プラグを交換する
排ガスの汚れは、エンジンのコンディション悪化からきています。
人間でいうと、健康診断に引っかかり身体のどこかに異常がある状態です。
でも、車は人間のように複雑な構造ではなく比較的単純に構成されています。
例えば、ガソリン車はスパーク(点火)プラグというパーツを交換するだけで、排ガスの状態が良くなる可能性があります。
スパークプラグが減っているどうなるか? プラグを販売しているデンソーから引用してみると、
失火は燃料の無駄づかいを招くことはもちろん、エンジンの不規則な振動や出力低下を招き、特に排気対策車では浄化装置を損傷する原因となる
つまり、プラグが原因で排ガスが数値がオーバーする可能性は十分に考えられるのです。
もし、過去一度もプラグを交換したことがなければ、新品に取り替えてみましょう。
ちなみに、軽自動車は3気筒エンジンが多いので使用するプラグも3本で2,500円〜3,500円という価格帯が多く普通自動車は、4気筒エンジンが多いのでプラグも4本で3,500円〜5,000円ぐらいで購入できます。
もちろん、6気筒、8気筒と排気量が大きくなるにしたがって使用するプラグの本数も増えるので高額になっていきます。
空燃比センサーを交換する
ガソリンの添加剤やスパークプラグを交換することで、排ガスの数値はほとんど解消することができますが、もし仮にそれでも改善されないなら空燃比センサーを交換が必要かもしれません。
空燃比センサーとは、別名でA/Fセンサーとも言われその名の通り「空気・Air」と「燃料・Fuel」の量を検出しているセンサーです。
例えば、空燃比センサーが故障した場合、
- 燃費の低下
- エンジン警告灯の点灯
- エンジン内部のコンディション悪化
などの不具合が生じます。
ただ、同じエンジンの構成パーツであるプラグとの決定的な違いは、センサーが故障してもエンジンの調子が悪くならないんです。
実際、センサーが故障して警告灯が点灯してもアイドリングの状態は全く問題ありません。
ただ、交換が必要な空燃比センサーも、交換するには専用のツールが必要で、自分の手持ち工具では交換することができません。
こんなアダプターソケットが必要です。
いずれにしても、空燃比センサーが怪しい場合には、ディーラーや民間工場に依頼して本当にそこが原因なのかも点検してもらったほうがいいでしょう。
ユーザー車検を受ける前に考えて欲しいこと。
私個人の考えでは、ユーザーで車検を受けるのは反対です。
なぜなら、「車検」という2年に1度ぐらいのタイミングぐらい、ディーラーや民間工場でしっかりと整備したほうが良いからです。
もちろん予算の都合もあるでしょう。
「なるべく車検費用を安く抑えたい」この気持ちも痛いほど十分よくわかります。
でも、民間工場で車検を受けても安くできる方法はまだあるんですよね。
例えば、ディーラーが高いというなら民間工場と提携している楽天車検で車検を受けると明らかに車検費用を縮小できます。
また、楽天車検は「エネオス」や「オートバックス」「車検のコバック」など、知名度が高くしっかりとした民間工場と提携しているので整備品質も高いレベルにあります。
とはいえ、車検の有効期限が差し迫っている状態なら、そんなことも言っていられないかもしれないですけどね。
最後に。
排ガスの数値が悪くて車検が通らないということは、エンジンの内部で何かしらの不具合が生じていると考えていいでしょう。
ただ、車検が受からなければ話は前に進まないし、車検切れになってしまっては乗ることすらできません。
そのため、もし自分ができることとすれば今回説明した、
- 完全暖気の状態で測定してみる。
- ガソリンの添加剤を入れた状態で測定してみる。
- スパークプラグを交換して測定してみる。
- 空燃比センサーを交換して測定してみる。
この4つのいずれかの方法で解決することができるでしょう。
特に、ガソリンの添加剤を入れるか、プラグを交換するかで解決できるはず。
まずは、自分でできるところからチャレンジしてみましょう。
でも、もう一方で違った視点で見ると、排ガスに引っかかり車検に受からないということは車のコンディションが悪化してきていることに変わりはありません。
それなら、今この車検を受けるタイミングで一旦保留にして「査定」に出してみるのもひとつの方法です。
例えば、一括査定なら、車検前でも車によっては高価買取が期待できます。
今回の不具合である、排ガスに不具合があってもマフラーから白煙や黒煙、アイドリングが不調じゃなければ査定時において減点対象になりません。
逆に、このまま放置して乗り続けた結果、エンジンに致命的なダメージを負ってしまったほうが20点〜60点のマイナス査定になり損をすることになります。
排ガス検査で車検に落ちたこのタイミングだからこそ、車を買い替えする時期に来ているかもしれません。
車検を受けるにしても、買い替えのため査定に出してみても、あなたにとって後悔のないような答えを探してみてくださいね。
私は新車を購入するため、今まで乗っていたプリウスをディーラーに下取り査定を頼みましたが、予想してたよりもはるかに低い査定額でした。
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