ドライブ旅行やキャンプなど移動手段として高速道路に乗るので「今すぐETC車載器を取り付けたい!」
ETCは高速の料金所で無駄な時間をとられるだけじゃなく、お得な割引を受けられるので必ず取り付けておきたいところ。
でも、ETCって本体の種類が多すぎてどの機種を選んだ良いのかわからなくないですか?
適当に選んで後悔したくないし、なるべくならリーズナブルな価格で購入したい。
また、不要な機能ばかりを搭載した高いETCを購入するのは、高級料理店でそこまで美味くない料理を食べるようなもの。
ETCは「高い=価値」あるわけでもないんですよね。
でもそのためには、どんなタイプのETCがラインナップとして発売されているのか知っている必要があります。
ここでは、自分に合ったETC車載器本体を購入するのに、どんなタイプの本体を購入するべきなのかを解説します。
目次
どのETCを購入すればよいのか5つの基準で決める。
ETC車載器本体の役割と種類
まず、ETC本体の役割を要約すると、高速道路入口のレーンを自動で開き、料金所で支払う必要がなく後日カード精算することです。
なので、最低限この機能はどんなタイプのETCでも備わっています。
でも、機能面や取り付けの面で、ETC本体の種類を大きく分けていくと以下の5つに分類されます。
- 「純正タイプ」なのか、もしくは「社外品タイプ」なのか。
- 色とアラームでお知らせする「ベーシックタイプ」かETC内蔵スピーカーから声が出る「ボイスタイプ」か。
- インパネスペースにすっぽり収まる「ビルトインタイプ」か両面テープなどで貼り付ける「貼り付けタイプ」なのか。
- 今装着しているカーナビと「連動する」か「連動しない」か。
- 現在主流である「ETC」か高速通信でつながる「ETC2.0」か。
では、それぞれ見ていきましょう。
本体は「純正ETC」か「社外製ETC」か。
まずは、最初のステップは純正タイプなのか社外品のタイプのETCなのか考えましょう。
タイプで分けると、
・社外品タイプ=パナソニック・DENSO・カロッツェリア製
という認識で問題ありません。
ただ正直、ETCの本体については純正品と社外品どちらも機能面では同じで、新品であればどちらを購入してもOKです(もちろん前の車に装着していたETCの移設もOK)
唯一ひとつだけ挙げるとしたら、今あなたの車に装着されてあるカーナビと連動するかどうか。
たとえば、カーナビにETC連動機能が搭載されてあるなら、カーナビのメーカーに合わせてETCのメーカーを揃えたほうがいいでしょう。
いずれにしても、ETCを購入して使うという面では、「純正も社外品も大きな差はない」という結論なので、どちらを選ぶかで悩んでいたとしたら本体価格が安い「社外品」で決まります。
後述しますが、トヨタの1番安いモデルで10,290円、こちらパナソニック製のETCなら6900円とかなりお得です。
アラーム機能「ベーシックタイプ」かETCから声が出る「ボイスタイプ」か。
では次に、機能面で解説します。
純正タイプから説明しますが、トヨタのETCには「ベーシックタイプ」と「ボイスタイプ」が存在します。
ベーシックタイプは、ETCの電源が入っているのかLEDで表示させて、ETCカードの抜き忘れをアラームで表示させます。
一方で、ボイスタイプはETCカード挿入の有無や、動作の確認をETCボイス機能が働いて内蔵スピーカーから声が出るようになっています。
また高速道路に利用した区間での料金も声で説明するので、どれぐらい通行料金がかかったのか把握しやすいのが特徴。
もちろん、機能の差は価格の差に現れて、トヨタの純正ETCの場合、
・ボイスタイプ=13,655円
※セットアップ料金2500円~3240円は別。
と、ボイスタイプのほうが値段がちょっとだけ高いです。
では次に純正じゃなく、社外品に目を移した場合、純正のベーシックタイプよりも安く、なおかつボイス機能が働いたETCも発売されています。
たとえば、パナソニックから発売されている「CY-ET909KDZ」は、
- ETCカードの挿入の有無
- ETCカードの有効期限
- ETCカードの利用履歴
- ETCの料金
など、スピーカーが内蔵されたアンテナから音声案内してくれるめちゃくちゃ優秀なETC車載器です。
もし、トヨタや日産など純正メーカーに拘りがなく、それでいて高機能を選ぶなら、ネット通販モールAmazonや楽天でも高評価なパナソニックのETCを選択しておけば間違いありません。
もちろん、ナビゲーションが同じパナソニック製ならカーナビ連動もするオマケ付き。
パネルスペースにすっぽり収まる「ビルトインタイプ」か両面テープなどで貼り付ける「貼り付けタイプ」なのか。
では、次にETC本体の機能ではなく収納性の話。
ETCはパネルスペースにすっぽり収まる「ビルトイン」とETC本体を開いているスペースに直接貼り付けする「貼り付けタイプ」があります。
こちらもトヨタ車で話をさせてもらいますが、ビルトインは後付けしたような感じはなくインパネ内にスッキリと収納され「これぞ純正品だ!」って具合になり、両者ETC本体に価格の違いはありません。
ただ、ビルトインETCの入るスペースはどの車種にもあるわけじゃなく、2010年以降ぐらいからです。
例えば、プリウスは前モデルの30系、アルファードも前モデルの20系から取付可能になっています。
一方で貼り付けタイプは、配線さえしっかり接続されていればどこへ取り付けしようとも問題なし。
「サイドカバー」「ハンドル下」「コンソールボックス内」などビルトインのように美しさはありませんが自由度は無限大です。
その代わり、ビルトインよりも美観が悪くなります。
基本的にビルトインETCは純正品のみの対応になっており、「社外品のETCでビルトインすることはできないのか?」という疑問については、両面テープや配線タップなどを上手に加工すれば純正ほどじゃないにせよできるかもしれません。
カーナビと「連動する」か「連動しない」か。
先ほども話がでた、カーナビとETCを連動させるのかどうかで選ぶ機種が変わります。
カーナビ連動というのは、ナビのタッチパネルで
- 通過時に使用料金を画面上でできる。
- 使用料金の履歴を画面上でできる。
- ETCの音声案内がオーディオスピーカーから出せる。
一方、デメリットもありまして、
- 別売専用コード(定価3,750円)が必要になるケースがある。
- カーナビ連動による取り付け工賃の上乗せ
そのメリット、デメリットをどう判断するのかは人それぞれ好みによって変わってくると思います。
基本的には、トヨタのETCにはトヨタ純正カーナビ。 パナソニックのETCならパナソニックのカーナビと「ETCとナビ」のメーカーは同一にさせる必要があります。
また、カーナビ連動させるのはメーカー同一だけではなく、年式などが違った場合には連動しない可能性があります。
私の経験則では、ETCとカーナビ連動を購入される方は、純正と社外品にかかわらずナビを同時購入する方がほどんど。
なので、ETCを後付けするのならカーナビの型番と購入するETCが連動するのかはじめに確認する必要があります。
ETCかETC2.0か?
やっと最後になります。
今まで紹介してきたETCは、一般的なETCになりますが、現在新しいバージョンである「ETC2.0」という規格も発売されています。
※過去DSRCと呼ばれていた時期もありますが、現在ではETC2.0で統一されています。
ETC2.0は、高速・大容量通信を活用し、スマホやカーナビと連動する次世代モデルのようなものです。
関連 : 必要or不要?ETC2.0は従来型のETCと何がどう違うのか。
渋滞情報や事故エリアなど、ナビやスマホから静止画で見られたり、圏央道利用分について料金が約2割引にされる優遇処置もあります。
ただ普及しているの?言われたら残念ながら「微妙」です。
なぜなら、ETC2.0本体の価格が非常に高額になるからで、例えば、パナソニックの汎用タイプのETCは約5,800円なんですが、それに対してETC2.0の本体は約13,000円となり価格は2倍以上。
また、カロッツェリアから発売されているETCユニットでも、約6,000円と18,000円。
カロッツェリアに至っては約3倍も価格に違いがあるのです。
そもそも2、3倍の料金を支払ってまで、ETC2.0を導入するのかどうかの判断については、
ETCさえ使えれば、特にこだわらない。=ETC
という判断でいいでしょう。
私も仕事で中古車の商談などしますが、両方のメリットと価格を説明したらETC2.0を選ぶ方はほとんどいません。
2017年現在では、普及しているとは言えず、これからも流行るかどうかも怪しいかもしれないません。
まとめ
ETCは差別化が難しく、どの機種を選んでも「高速道路の前でゲートが開き自動精算する」という基本的な原則に変わりはありません。
なので、選ぶ基準として一定のモノサシが必要であり、
たとえば、
- メーカーにこだわりがある=好きなメーカー
- 価格は安いほうが良い=社外品ETC(5,200円ぐらいからあり)
- カーナビと連動させたい=メーカーに要確認
- ビルトインタイプを装着してスッキリしたい=基本は純正のみ
- ETC2.0を使ってみたい=人柱を頼む!(笑)
など、自分はどのモノサシで選ぶのかで絞り込みましょう。
私の周りはというと「ETCなんてみんな一緒なんだから1番安いモデルでいいでしょ!」って言われることがほとんどなんですよね(笑)
もし、特にこだわりのようなものがなく、機能面の価格面のコスパのバランスがぶっちぎりで良い、パナソニックの音声タイプ「CY-ET925KD」を選んでおけば間違いなし。
しかも、通常2,700円かかるセットアップ料金も込みなので破格すぎですよ。マジで。
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